テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ご本人様とは一切関係ありません
ゆの
156
来
344
楽屋に戻った瞬間。
らん「いるま」
「……なに」
らん「イヤモニ、壊れてた?」
「……たぶん」
なつ「たぶん?」
「……」
すち「さっきから、何回も耳押さえてるよね」
みこと「顔色も悪いし……」
「だから、大丈夫だって」
少し強い声が出る。
全員が黙った。
「……ごめん」
らん「怒ってない」
「……」
らん「ただ、心配してる」
いるまは俯いた。
本当は言いたかった。
「耳がおかしい」って。
「怖い」って。
でも、言えばライブに出られなくなるかもしれない。
みんなに迷惑をかけるかもしれない。
だから――
「……何でもない」
そう言った瞬間。
キーンーー
また耳鳴りが響く。
「……っ」
今度は、立っているのも少しつらくなった。
らん「いるま!?」
「……ごめん」
そのまま、壁に手をついた。
コメント
3件
うわあ、これは心臓にくる話でした……。いるまが「何でもない」って笑顔の裏で必死に普通を装ってるところが痛いくらい伝わってきて、読んでて胸が締め付けられました。特に「耳がおかしい」「怖い」って本音を飲み込んだ直後に来る耳鳴りの描写が恐ろしくて、続きが気になって仕方ないです。メンバーみんなの気遣いが優しくて、それだけにいるまの孤独が際立ちますね。