夏の眩しさ
中学2年生 6月の夏
窓から吹く風がみんなの教科書をめくる
私は窓の外を見ながら考えてた
先生「えー末の露本の雫というのはーー」
実夏「(雫、、今なにしてるのかな)」
ーー! なー みなつ!
友達「みなつ!あんた先生に呼ばれてるよ」
先生「末の露本の雫の意味を答えなさい」
先生「さっき言ったぞー」
実夏「ご、ごめんなさい 聞いてなかったです。」
先生「空ばっかり見ても頭はよくならないぞー」
実夏「ごめんなさーい笑」
みなつってほんとにーー
なにやってんのか笑
実夏「(小学6年生のあの日)」
実夏「雫!今日も一緒に帰ろーね!」
雫「うん。そーだね!」
私にはいつも仲良くて
何をするにも一緒の親友がいた
夏美「ねー!今日も一緒に帰ろうね」
雫「うん、、、」
実夏「(今日元気ないかな?)」
実夏「もしかして今日どこか悪い?」
雫「あ!いや、そんなとこないよ・・・」
実夏「ふーん気のせいか!早く帰ろ!」
ーぽたぽたぽたー
と私の顔に雨が触れた
実夏「やばい!雫!雨降ってきた!」
雫「!ほんとだ、天気予報では晴れのはず、、」
実夏「みて!あの木の下で雨宿りできるかも!」
そう言って大きな木の下で雨宿りをした
あの頃は何も思わなかったけど、
今思うとあの頃の雫は思い詰めたような…
雫「あのね、、ごめんね実夏ちゃん。」
実夏「急にどーしたの?」
雫「実夏ちゃんは明るすぎるよ…」
そう言って雫は私を置いて雨の中を走り去った
実夏「あーもう!わかんないよー!」
先生「実夏ー急にどうした?」
先生「分からなくても大丈夫だ。
まあ勉強すれば分かるようになるさ」
実夏「はい。。」
しまった、口に出してた…
〜〜〜〜♪
そのタイミングでちょうど終わりの鐘が鳴った
実夏「やっと終わったーー疲れた〜」
友達「次移動教室だから一緒に行こう!」
実夏「うん!いいよー!」
実夏「(あ、雫だ)」
雫の教室を覗くと
私と同じ窓際の席で本を読んでいる
なんの本だろ…。
そう思いつつ、話しかけたい気持ちはある
だけどあの日から気まずくて話しかけられない
実夏「早く仲直りしたいな〜」
友達「誰と?」
実夏「友達!」
友達「早く仲直りできるといいね」
いつも通りに時間が過ぎていき
いつもの帰りの会が始まる。
光輝「実夏ー!今日一緒に帰ろーぜ」
実夏「うんいいよ!」
私の幼馴染のこうき
昔から家族ぐるみの付き合いで
いわゆる腐れ縁みたいなもの。
光輝「あ!今失礼なこと考えてんだろ」
実夏「え、なんで分かったの!?」
光輝「素直かよ笑お前のことなら何でもわかるからな! 」
光輝「それより早く帰ろーぜ!!」
実夏「うん!!」
この帰り道を通るといつも思う。
あの日のこと。
雫のこと。
実夏「(木、前と比べて伸びたなー。雫、また話したいな。
あの頃に戻って、そしてまた。
なんでこうなっちゃったんだろう。
私が悪かったの?
理由はなんなの?
わかんないよー。)」
光輝「実夏!布団が吹っ飛んだ*!」*
・・・。
実夏「、、どうしたの?」
光輝「……うっせーばーか」
光輝「今日暑いからわざと寒くしてやったんだよ」
実夏「なにそれ言い訳?笑笑」
光輝「!笑うるせーぞ実夏!」
2人で笑いあっていると、なんか気持ちが楽に…
実夏「!!」
光輝「どーした?」
私の目の片隅に雫が映った
私は直感的に行かなきゃと思った。
いや、行きたいと思ったのかも。
私はすぐ光輝に手を振り雫の元へ向かった
光輝「あいつも仕方ねーやつだな。」
夏美「雫!!!」
そう大声で呼ぶと雫はビクッとして
雫「!実夏ちゃん、」
夏美「ごめん!びっくりさせちゃった?」
雫「ううん。大丈夫だよ。」
・・・・・・・___。
今日はやけに風の音が聴こえる。
気まずい沈黙が続き実夏が先に発言する
実夏「あー、えっと元気だった?」
雫「うん、、元気だよ
実夏ちゃんは?」
実夏「うん!私も、、元気だよ」
雫のことが気になって、少し元気を無くしてた 。
なんて恥ずかしいし心配をかける
雫「実夏、ちゃんはさ。あの日のこと、
どう思ってる?」
実夏「どうって!!凄く凄く心配して」
しまった、私としたことがつい怒鳴って…
雫「ごめんね。ほんとうに。」
実夏「いやいいよ。こうしてまた話してるんだし」
雫「実夏ちゃんはなんか大人っぽくなった?」
実夏「そういう雫は変わってないよ」
雫「そうだよね。やっぱり。そう思う?」
私の時間はあの日逃げてしまった頃から
ずーっとずっと。止まってるような気がする
実夏「やっぱりって?」
雫「ごめんね。ずっと逃げてて、」
実夏「逃げてる?」
ーぽたぽたぽた。
雨が木を避けて周りを濡らす。
実夏「あ、、雨だ。」
雫「ごめんねごめんね。私がいたら、」
雫「私、雨女なの。 」
実夏「え!そうなの!?凄いじゃん!」
雫「ふふ、夏美ちゃんはやっぱり可愛いね」
雫「でもね。雨女っていい事ばかりじゃないの」
実夏「なんでなんで!?」
雫「出かけようとしたらすぐ雨降っちゃって」
雫「それに雨って、暗い気持ちになるでしょ?」
雫「そんな、いい事じゃないよ。悪いことばかり」
実夏「大丈夫だよ!」
夏美「私!晴れ女になる!」
夏美「そして!雫が雨にしたら
私が晴れにしてあげるの!」
私の心の中が少し、いやかなり。
晴れたような気がした。
雫「実夏ちゃん。。やっぱり」
雫「やっぱり!私逃げないことにする」
実夏「なになに!?」
雫「 私ね、ずっとずっと!実夏ちゃんの
事が 」
私たちの間を風が勢いよく通り抜ける
雫「 ーーーーーー!! 」
実夏「え、、」
雫「ごめん、やっぱりきもいよね。なんでもない」
実夏「ごめん、風の音で何にも。。」
雫「!!」
雫の顔が少し赤いような…
実夏「大丈夫?顔赤いよ?」
雫「あ!これは、夕日のせいだよ!」
実夏「夕日、、あ!雨上がってる!」
雫「やっぱり夏美ちゃんは晴れ女だね」
実夏「そうかな〜?これが初めてだけど、、」
雫「初めてなんかじゃないよ。ずっとずっと
実夏ちゃんは晴れ女だよ」
実夏「で!さっき言いかけてたことは何?」
雫「もーいいの!また後で言う」
といい雫は実夏の手を引っ張り走った
実夏「後でっていつよー」
雫「うーんそれは、でも、近々になるよ
必ずね!」
実夏「うん!約束だよ」
実夏「そして、もう前みたいなとこは無しね!」
実夏「1年後も5年後も、、いや!」
実夏「おばーちゃんになるまでずっと一緒!」
雫「うん…そうだね・・・・・!」
私の中で何かが
まだ小さい蕾が実った気がした
あの暑い水無月
あの日からまた私の時間は動いた
でもまだまだ。
わたしの先は長くて短い
いつか伝えるんだ。
私があと1年でこの世界に、実夏ちゃんの隣に居れなくなるってこと
そして実夏ちゃんに
ーこの気持ちをー|
見てくれてありがとうごいます。
小説なんて書いたことが少なく、
文字の表現も誤字も沢山あると思います。
だけど読者さんの文章理解力で読み取ってください!
末の露本の雫。あれは一体どういう意味だったんですかね…
そして光輝気持ち、雫の気持ち。2人は実夏に向けて似たような気持ちを持っているのかな?
実夏も雫も木と一緒に大きく成長していけるといいですね。
正直最後に私のこの感想を書くのはどうかと思いましたが、どうしても伝えたいことを最小限に書きました。
振り出しに戻りますが、
見つけてくださってありがとうございます。
コメント
1件
夏美誰。 雫ちゃん名前間違えるのは最低