noside
司会「さあさあお次は⁉本日の目玉商品!
金髪、赤と金のオッドアイの戦闘用奴隷!
どのように扱うのもお客様次第でございます!
では、皆様、お値段をどうぞ!!」
司会の声が会場に響き渡る。
音が消えきる前に一段と会場は騒がしくなる。
闇のオークションに参加している客たちは醜い素顔を隠すための仮面をつけ、舞台の下から、仮面の下から様々な値段を商品につける。
商品には様々な傷がついていた。
古傷から、治り切っていない生傷まで。
様々だ。
美しいはずの瞳も焦点があっておらず、虚ろだ。
周りが見栄のために値段を引き上げる中、一人、口角を上げる男がいた。
??「ふ、面白い。」
新しいおもちゃを見つけた子供のような表情の男は、嗤った。
司会「もう、いらっしゃいませんか⁉
では、98億7900万で落s」
??「100億。俺がその商品に100億だそうじゃないか。」
司会の落札宣言を遮り、男は言い放った。
司会「ッ、ほ、他にいらっしゃいませんか⁉
では、100億で落札です!!」
男は満足げに笑い、席を立った。
男の口元には、弧が浮かんでいた。
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