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注意書き
死ネタ注意
BL要素若干あり
ご本人様には一切関係ございません
gt視点
rd「もう….さ、….嫌だ、わっ、…..」震声
rd「俺….どうしたら….、良かった、の….かなぁッ、?」涙
そう言うらっだぁの声は酷く震えていて、
目からは大粒の涙を流していた。
gt「らっだぁッ?おいッ、大丈夫、かッ?」
rd「あはッ、ごめ….、やっぱ、だいじょ、ぶ、…..」
いつも明るいらっだぁが、いつも周りを照らしてくれる俺の憧れが、
こんなにも、弱く、脆くなっているのを初めて見た。
rd「ぁあ、ッ….ダメだ、….ダメ、だ…..なぁ”、….」泣
そう言いながららっだぁは地面にうずくまり、
口から赤い液体を吐き出した。
rd「お”ぇ”ッ、ゲホッゴホッ、ゴボ、ッ、は、っあ”ぇ、ッ」
gt「らっだぁッ!?おい!?、今ッ救急車呼ぶ、ッから…!!!」
俺がスマホを手に取ろうとすると、らっだぁが突然抱きついてきた。
rd「ぐちッつぼぉ、っ、俺ぇッ、死ぬなぁ”ッ、……」泣
gt「ッは、?….何…言って、んだよ、?」
らっだぁの抱きしめる力が強くなる。
rd「ぐちつぼっ、ありがとうッ、ありッがとう、っ….」泣
gt「おい….、らっだぁ…、?」震声
自分でも分かる程、俺の口から発せられる言葉は、酷く震えていた。
rd「っ…、大好き…だなぁ”ッ….ぐちつぼッ…」泣
gt「らっだぁッ、今…救急車呼ぶからッ…離して…ッ…」涙目
抱きしめる力が、苦しい程強くなる。
rd「ぐちつぼ…っ、今まで、ッ、ありがとうッ…..、」 泣笑
そう言ってらっだぁは目を閉じた。
gt「おい…、?らっだぁ、、、?」震声
rd「……」
震え声でらっだぁを呼ぶ。
しかし、返事は返ってこない。
gt「な、ぁ”ッ?….」泣
rd「…..」
震え声でらっだぁを呼ぶ。
しかし、返事は返ってこない。
らっだぁの体温が、消えていく。
心臓の音が、小さくなっていく。
大切な人が、この世から居なくなろうとしている。
俺は急いで手を動かした。
救急車を呼んで、待っている間も、延命できるような事を必死にやった。
gt「らっだぁッ、今からッ救急、車…来るってよ…ッ」
gt「だからッ….それまで…待ってッ….」泣
俺は、願うしか出来なかった。
自分に出来ることはもう、何も無かった。
ただ、ひたすらに、神様に願った。
『俺の命なんて要りません。お願いします。らっだぁを死なせないで。』
救急車が到着して、らっだぁは運ばれて行った。
俺は救急車をずっと、見つめていた。
医者「らっだぁさんは….残念ですが…..」
gt「ッえ、?」
意識が朦朧とする。
吐き気が止まらない。
頭の中に響く、らっだぁの声。
あのらっだぁが?嘘だろ?
こんなの夢に決まってる。
絶対、らっだぁは生きてる。
gt「…ッありえない…..」
俺には聞こえていなかった。
gt「ッありえないありえないありえないあ”りえないあ”りえない”!!!」
大声で怒鳴り散らす。
….信じたくなかった。
pn「ぐちッつぼ….、?」
おぞましい物を見るかのように見つめてくる。
ぺいんとがこんな目をする訳ない。
やっぱりこれは夢なんだ。
早く起きないと。
らっだぁが心配する。
意識が朦朧とする。
淡い光に包まれる。
gt「ん”……」
目を覚ました先には、
rd「ぐちつぼ、!」涙笑
涙を流しながら笑いかける、らっだぁがいた。
やっぱり、夢だったんだ。
俺は、意識を手放した。
pn視点
俺は、全部らっだぁから聞いていた。
らっだぁは、病気にかかっていて、
命を落とすような病気だって、
それは、治ることのない病気だって。
そして、ぐちつぼが好きだってことも。
らっだぁには念を押して言われてた。
「ぐちつぼには絶対言うなよ」って。
理由は知らないけど、多分、心配されたくなかった。
いつもの幸せが無くなるんじゃないかって、思ってたんだと思う。
ぐちつぼもらっだぁのことが大好きだった。
だからこそ、
大好きな人の死を目の当たりにしたけど、現実を突きつけられたけど、
信じられなくて…..
そう思って俺は、明日からぐちつぼのメンタルケアをしようと思った。
その時、隣から、震え声が聞こえた。
ぐちつぼだった。
pn「ぐちつぼ…..」
俺は声をかけた。
しかし、反応は無かった。
す ると、大声でぐちつぼは怒鳴り散らした。
gt「ありえないありえないありえないあ”りえないあ”りえない”!!!」
ぐちつぼのこんな姿は初めて見た。
すごく、苦しそうだった。
だから俺は、もう一度、声をかけた。
pn「ぐちッつぼ…..、?」
声が少し震えた。
やっぱりらっだぁが死ぬなんて耐えられないかぁ….w
呑気に考えていると、ぐちつぼは走って何処かへ行ってしまった。
pn「…1人の時間も欲しい….よな、」
俺はそう思って、ぐちつぼを追いかけるのをやめた。
次の日の朝、テレビをつけると、信じられないニュースが流れていた。
『速報です。今日、午前3時過ぎに、○○県××市で、 男性の遺体が発見されました。』
『その男性は、市内に住んでいる「ぐちつぼ」さんであると警察は見て、調査を進めています。』
pn「は、….?」
pn「….人違い…だよな…?」
まさかのニュースに困惑する。
信じられるはずがない。
たった2日で2人、親友を失うなんて。
「人違いだ」
俺はそう思うことしか出来なかった。
頭がぼーっとする。
何も考えられない。
そんな状態で、外を歩いていた。
キキィーッッッ!!!!
ドンッ!!!!!
体に激痛が走る。
ザワついた人の声が聞こえる。
そんな事はどうだっていい。
早くぐちつぼを、らっだぁを、連れ戻さないと。
まだ、死んだんじゃいないはずだから。
愛する人との関係を失いたくない思いで、死に至った者。
愛する人の死を受け入れられず、死に至った者。
親友への思いやりも、本音も届かず、死に至った者。
誰も悪くは無い。
けれど、誰も幸せにもなれなかった、残酷なBADEND。