テラーノベル
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最終話です。ちょっと展開早過ぎて作者自身が追いついていませんが今回も温かい目でご覧ください。あと遅くなってすみません
それではどうぞ
第5話:温もりのある未来へ(最終話)
春の訪れを感じさせるあたたかな日差しが、リビングの窓から柔らかく差し込んでいた。
部屋の中には、新生活のためのダンボールがいくつか積まれている。
翔太と涼太は、蓮が準備した静かで環境の良い新しい家に引っ越すことになっていた。
もちろん、蓮も一緒に暮らすための家だ。
「涼太、それ持てるか?」
蓮が尋ねると、2歳になった涼太は小さな手で自分の絵本を1冊抱え、「あー!」と胸を張って見せた。
「すごいな、偉いぞ」
蓮が無愛想ながらも目元を緩めて頭を撫でると、涼太は嬉しそうにパチパチと手を叩く。
歩けるようになったばかりでおぼつかなかった足取りも、今ではすっかり力強くなり、家の中を楽しそうにトコトコと歩き回っている。
「蓮、甘やかすなって言ってるだろ。自分で運ばせないの」
キッチンからお茶を運んできた翔太が、少し呆れたように笑う。
相変わらず普段はツンツンとした態度を見せる翔太だが、その肌はツヤツヤと輝き、表情には以前にはなかった穏やかな幸せが満ちていた。
「いいだろ。涼太は俺たちの宝物なんだから」
「……っ、そういう恥ずかしいことを平気で言う」
照れて顔を背ける翔太の腰に、蓮はそっと腕を回し、後ろから優しく引き寄せた。
「翔太」
「……なに?」
「ありがとう。俺を見捨てないでいてくれて。俺と、家族になってくれて」
耳元で囁かれた低く甘い声に、翔太は胸の奥がキュッと締め付けられるのを感じた。
強がりを言おうとしたが、蓮の温もりに包まれていると、素直な気持ちしか出てこない。
「……お前じゃなきゃ、駄目だったんだから仕方ないだろ」
翔太が小さな声で呟くと、蓮は愛おしさを抑えきれないように、翔太の髪に優しくキスを落とした。
「あ、あー!」
二人の様子を見ていた涼太が、足元にトコトコと寄ってきて、二人を見上げる。
蓮は微笑み、片腕で翔太を抱きしめたまま、もう片方の腕で涼太をひょいと抱き上げた。
「これからは、ずっと一緒だ」
遠回りをした3年間は、決して無駄ではなかった。
junp_
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あべさく正義♡
27
コアラと木の実
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お互いを深く思い続けた強い絆が、今、3人の確かな未来へと繋がっている。
窓の外では、やわらかな春風にのって、新しい季節の始まりを告げるように小さな蕾が花開こうとしていた。
コメント
1件
最終話、読み終わりました……! 蓮が涼太を「宝物」って言うところ、もう胸がいっぱいになりました。 ツンツンしてた翔太の肌がツヤツヤしてて表情が穏やかになってる描写に、3年の遠回りがちゃんと報われたんだなってじわじわ来ました。 蓮の「見捨てないでいてくれて」という感謝の言葉、あれが彼の本心だったんだと思うと切なくも温かいです。 短いけどぎゅっと詰まった最終話、ありがとうございました🌷