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コメント
2件
凪!浮気あかんよ!玲王… 続き気になります!
れお…(;^;)なぎ💢続きめちゃ気になるんですけど!?まじ、最高の作品ありがとうございます!
うわき 、
前提、ro , ng は 交際している。
関係 isg⇄ng⇽ro
みたいな感じです!!!!
ngがクズっぽいです
報われません
初めの頃は、初めの頃は悪くなかったんだ。
俺は、高校2年で凪と出会って一目惚れした。
今までのやつらは俺に気に入られようと、御影を味方に付けようと、下心丸見えな態度で俺に接してきていた。が、凪は違ったんだ。
御影のことなんてみてない、普通の玲王として接してくれた。
雪よりも、雲よりも白い髪、赤ちゃんの様なもっちりした頬、にきび1つない透き通るような綺麗だ肌。こんな好条件で惚れない訳がなかろう。
凪と出会ってから2週間した頃、俺は凪に告白した。返事は、
「あーー、好きとかあんまよくわかんないけど、まあレオとなら一緒にいてもめんどくさくないし、まあ付き合ってあげてもいーよ。」
と、随分な上から目線でモノを言われた。
そこら辺のモブ共からこんな台詞を言われたら普通にムカついて色々攻撃を仕掛けるところだったが、此奴が凪なら話は別だ。
おれは凪と付き合えることが、付き合ってもいいよって言われたことが嬉しくて見落としてしまっていた。
告白した時も、付き合ってから今に至るまで凪から「好き」という単語を言われたことないことも。
そして更に気がついてしまった。
「なあ凪っ、こんなところでやめろ、っ他のヤツに見られたらどーすんだよ…//」
「だいじょーぶ、その時はその時でなんとかするからさ???」
「ぁッ、こら、…っもう//」
凪の心は元々、俺に向いていなかった。ということを。
俺たちはブルーロックを脱出した後から同棲を始めていた。今思えばそのときからもう既に始まっていたのかもしれない。
“ 凪と潔の交際が ”
俺がいつも遊びに誘えば、
「あーー、その日おれ用事あるからパース」
「えー、めんどくさいなぁ。俺家でだらだらしてたーい。用事あるんなら一人で行ってきて??」
スマホで何を見てんの?って聞けば、
「ちょっ、勝手に見ないでよ。最悪 」
「ねえレオ、流石に重すぎるよ。」
なんて言われる始末。
確かに凪はめんどくさがり屋だ、“普通”の恋人たちがすることをめんどくさい。と感じているのだ。と俺は思い、いつも
「そっか」
とだけ返事して、適度な距離を置いて今日まで過ごしてきた、はずだった。
その日はインタビューの仕事帰りだった。その現場を見たのは本当にたまたまだった。
路地裏から見知った声がふたつ聞こえてきたんだ。
「ーー??」
「ーー!!!」
(この声は…潔と凪???)
何を話してるんだろう。とおれは不思議に思って、2人の声が聞こえるところまで足を動かしてみた。
壁からちら、と顔を覗かせて2人を観察した。
そしたら次の瞬間、2人はキスしたんだ。
「えッ……」
おれは思わず声を上げ、持っていた荷物を落とした。
さすればキスをしていた凪と潔がようやく俺の存在に気がついたらしく此方を向いた。
「え、玲王!?なんでこんなところに!?」
潔は俺と凪が交際している事を知っている。知っているにも関わらず凪とキスをしていた、そして今のこの慌てよう。最早ほぼ確定したようなもんだろう。
「…なあ、凪。これどういう事だよ?」
潔を睨んでから凪を睨む。潔の方はびくっと肩を揺らした後凪の後ろに隠れた。
先程から黙っていた凪は、いつもの様に右手を首の後ろに当て、大きなため息をついていた。
「どういう事だよ、って、そのまんまだけど、潔とキスしてた」
心底めんどくさい。と言うような感情を瞳に含み凪は此方を睨んできた。
「キス…っておま、おれはお前と付き合ってんだろ!?」
「あーー、それね。おれずっとレオの事好きじゃなかったんだよね。最初の頃はめんどくさくなくて付き合ってた、けど今はもうレオめんどくさいし、一緒にいても楽しくなかった。レオより潔といた方が、ずっと楽しく感じた 」
もう一度ため息を吐いて凪は此方に向き直った
「ちょーどいい機会だね、レオ。俺と別れてよ」
俺の返事を聞かず凪は潔の手首を掴んでさっさと去ってしまった。
…今まで俺はなにしてたんだろ。
そこからの記憶はあまり覚えていない。
次に覚えているのは、消毒液の匂いが充満した部屋に、全身包帯ぐるぐる巻きにされてベットで横たわっていることだけだった。