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―――コォオオオオ
新幹線の走行音が耳に響く
「あ……寝てた」
磯名路はダルそうつぶやくとに小さく伸びをする
「本当に起きなかったね。いつも寝られてる?」
隣に座っている女がどこか悪戯な笑みで話しかけてくる
「おかげさまでな、後どれくらいで着く?」
磯名路はそう言いながら降車の準備をする
「1駅前だね」
「は?」
女の言葉に準備する手が止まる
「だから、降り過ごしたんだよ。君は」
女の言葉に腕時計を確認すると、確かに到着時間を過ぎていた
「クソッなんで起こしてくれなかったんだよ」
磯名路は小さく悪態を付くと乗務員を探しに席を立った
「磯名路氏!遅いですぞ!」
磯名路が新幹線を降りると全身包帯まみれの長い前髪に眼鏡をかけた女子が話しかけてきた
「全く、ドシしていいのは可愛い女子だけですぞ」
「もう動いても大丈夫なのか?」
磯名路は里羽光蓮の言葉を無視し口を開く
「えぇ!蓮も痛零者です故。それにしても磯名路氏殿、やはり貴方はいつ見ても面白い体をしておりますなぁ」
蓮はそう言うと嘗め回すような視線で磯名路を観察する
「そうか。それで今回の任務はお前とバディを組むのか?」
磯名路はそう言いながら胸ポケットからタバコを取り出し、マッチで火をつける
「まぁ半分正解で半分不正解ってところですな。磯名路氏が痛零者を救出しまして、蓮がその痛零者の保護ってところですな」
「へぇ」
磯名路は一口深く吸うと、そうつぶやいた
「お、タバコ良いですな!蓮も一服したいところでございまする」
「お前まだ19だろ、ガキにタバコは早ぇよ」
「ガキとは聞き捨てなりませんぞ!」
「そう言ってる間はガキだぞ」
磯名路はそう言うと歩きだす
「うるさいですな!磯名路氏は知らないかもしれませぬが、蓮の方が収入多いんですぞ!」
そう言いながらも蓮は磯名路に付いて行く
「わりぃな、俺に金の使い道が無くて」
「しかし!お金の使い道が無くても無断欠勤はいけませんぞ。磯名路氏はいつクビになってもおかしくないんですからな」
「馬鹿言え、俺たち痛零者がこの仕事を辞められる時は死んだ時だけだろ」
「それもそうでしたな!」
里羽光 蓮はそう言うとフヒヒッと笑った
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