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鏡に映る自分は、息を呑むほどの美青年だった。
流れるような銀髪に、獲物を値踏みするような冷酷なジト目。
「……うそだろ」
記憶を取り戻した俺は、心の中で頭を抱えた。
ここは中世ヨーロッパ風の異世界。
そして俺は、いずれ『血の風呂』に入った大罪人として処刑される稀代の悪役令息――エルジェ(スマイル)・バートリーに転生していた。
おいおい、まさかの推しのゲームに転生するなんて。ありがとうございます神様。
美味しく堪能させて頂きますわ、おっほ(?)
待ってこれって最終的に俺死ぬんよな??
えっヤダヤダ死にたくない。せっかく転生したのに死ぬなんて俺泣いちゃうよ??
よしーー…、とりまトマトでも配るか(?)
俺は生き延びるため、まずは領民の好感度を上げようと、飢えた彼らにトマトを配ることにした。
怯える領民に、精一杯の「優しい笑顔」を作って真っ赤な果実を差し出す。
だが、背後に控える俺の執事が、その光景を見て眼鏡の奥の瞳を怪しく光らせた。
⁇「……素晴らしいです、スマイル様」
銀のトレイを胸に抱き、完璧な一礼をしたのは、我がバートリー家の若き執事――きんときだ。
あっ、ちなみに俺の推し☆
白手袋に包まれた長い指が、そっと眼鏡のブリッジを押し上げる。
仕事は完璧。顔もスタイルも最高……!!よし、きんときお前は受けだ^^
ーーだが、この男は致命的にズレていた。俺への愛が重すぎて。
kn「飢えた民に、あえて血の色を模した果実を与えるとは。希望を与えてから絶望の底に突き落す、完璧な『恐怖政治』のプロットですね。どこまでも合理的で残酷な我が主……。やはり私は、貴方様以外に仕えることなどできません」
えっ……、違う違う。何言ってんだお前は、これはただのトマトだ。
美味しく食べてね♡っていう思いを込めて渡しただけだ。
なぜ俺が普通に良いことをすると、この男の脳内フィルターを通った瞬間に『残虐な拷問』に変換されるんだ。
sm「きんとき、お前は少し黙れ。俺はただ、合理的に民の栄養状態を改善しようと――」
kn「ええ、分かっております。健康な民の血ほど、お体に馴染みますからね。さあ、城に戻りましょう。本日はスマイル様のお肌のために、最高級の『ローズヒップの赤いお風呂』をご用意いたしました」
sm「風呂!? まさか血の風呂の代用か!?」
kn「おや。私の血がよろしかったですか? でしたら、風呂場でもベッドの上でも、お好きなだけ召し上がってくださいね」
そう言った瞬間だった。
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きんときは何をトチ狂ったのか、自分の燕尾服の胸元を両手で掴み――
バリィィィィン!!!!と、凄まじい音を立てて引きちぎった。
吹き飛ぶボタン。引き裂かれる高級シャツ。
そこに現れたのは、無駄に引き締まったきんときの眩しすぎる上半身裸(上裸)だった。
sm(は?????? 待て待て待て、何で服をぶち破った???
おいそこ(画面外)で読んでるお前らも、伝わらないかい?? 突然目の前で推しが自ら服を破り捨てて半裸になった時のこの恐怖と困惑。
きんときお前、仕事は完璧な執事じゃなかったのかよ!? 筋肉の無駄遣いにも程があるだろ!! なんでドヤ顔なんだよ法律で禁止しろその露出魔!!)←(2秒の時間)
kn「……さあ、スマイル様。どうぞ」
上半身裸のまま、きんときはフワリと微笑んでベッドに押し倒すように顔を近づけてくる。
吐息が耳にかかる距離で、白手袋の指が俺の顎をそっと掬(すく)い上げた。
いわゆる、王道の『顎クイ』というやつだ。
sm(……ッッ!!!)
至近距離で見つめられる綺麗な顔。
あまりの顔の良さに、一瞬だけ心臓が「キュンッ」と跳ねそうになる。
なる、のだが――
sm(……うん。全くドキドキしねぇわ。
顔が良くても目の前の上半身がバッキバキの裸のせいで、脳の恋愛回路が『不審者注意』のサイレンで埋め尽くされてる。
キュンとしかけた俺のトキメキを返せ。トキメキの有給休暇をくれ、……えっ、待って俺ボケるの上手くね??。)
kn「……スマイル様?」
宇宙の真理に到達しかけてブツブツ言っていた俺の顔を、きんときが不思議そうに覗き込む。
kn「急にブツブツと……。もしや、あまりの私の尊さに語彙力を失われましたか?」
sm「なっ、ちがっ……! お前、まつ毛長すぎてムカつくんだよ! ツケまかよ!」
俺はパニックのあまり、完全に意味不明な怒りをぶつけた。
sm(……ちょっと待って、推しの顔が俺の目の前にあるんですが?? やばいって厳しいって!
おいそこ(画面外)のお前らも、伝わらないかい?? お前らの推しがガチ恋距離にいたらさ、心肺停止するくらいだよな? そうだよな(圧)??
あー、やばいまじで……。俺のアレが死んじまう(?) あ、別に下ネタじゃないからな? 一応NHKやってるんでこちとら。
ていうか、まつ毛長すぎだろこいつ、ツケまじゃないよな?? なんかあったよなそういう、えーっと……。
ツケまをつけまーす☆、TE☆KI☆NA☆。
……俺今誰に向かって言ってんだろ……。あ、そこ(画面外)のお前らか(圧)。)
kn「ふふ、よく気付いてくれましたね。お近づきになれたご褒美に、スマイル様だけ特別に、触ってもいいですよ?」
そう言って、きんときは俺の手をとり、自分の長いまつ毛へと優しく導く。
sm「ひゃうっ……!?(※語彙力崩壊)」
ジト目クール伯爵の、聞いたこともないような可愛い悲鳴が、チェイテ城の寝室にこだました。
処刑フラグを回避したいだけなのに、俺の貞操(フラグ)の方が先に折れそうなんだが……!?
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皆さんどうも、クマみすです。
はい、小説でお話しした通り
新しい小説を作りました
また、smさん受けですが……
今回はknsmですね
他メンも出てきますし、他の実況者の方も出てきます
ここからは注意事項なので
しっかりと呼んでいただけると幸いです
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⚠︎注意事項⚠︎
※こちらの作品は二次創作です
※関係者様やご本人様には関係ありません
※BL作品です、苦手な方または地雷な方は読むのをおやめください
※注意事項を読んでルールを守ってお読みください