テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
side mtk
『いらっしゃい』
「ごめんね急におじゃまして。」
すると彼はにこやかな笑顔で答える。
『いいよ。全然』
カチッ。
彼は鍵を閉めると、ついてきて。と俺をリビングまで引っ張る。
『酒飲む?』
「じゃぁ、もらおうかな」
そこから俺たちはお酒をたくさん飲んで少し酔い始めていた。
「おれの、すまほ…」
『クローゼットにしまっちゃったかも』
そう言われたので俺はクローゼットにスマホを探しに行く。
(…かばんのなかにいれたままだったか)
そう思いクローゼットを開くと
(この服見覚えが…)
真っ黒なパーカーにワンポイントの着いた帽子。
触ってみると少しぬくもりを感じた。
(偶然か)
そう思った俺はスマホを取り出してクローゼットを閉める。
『もときー?なにしてんの?』
リビングから若井の声が聞こえる
「あっ、すぐもどる!」
そう言ってリビングに戻ると、俺は若井に問いかける。
「ねぇ若井。俺が来るまで何してたの?」
『ん?外でランニングしてたよ。』
「そっ、か。」
その答えを聞いて少し、ほっとした俺がいる
『もう夜遅いね。』
時刻は0時過ぎ。
「そうだね」
『今日泊まるよね?』
「ん、そうしようかな」
『おけ』
『お風呂入りな』
「うん。ありがとう」
俺は脱衣所に向かい、前若井の家に泊まった時置いたままの服やら下着やらを出しておいて風呂にはいる。
「ふー、さっぱり、!」
「わかいー?風呂上がったよ」
『あ、うん』
「若井風呂入った?」
『まだだから入ってくるね』
「了解」
俺は若井が風呂に入っている間に髪を乾かし、寝る準備をしていた。
『上がったよ』
「髪ちゃんと拭きなよ」
床に滴る水滴を見て俺は言った。
すると
『ねー、乾かして』
と子供みたいに甘えた声で言ってくる。
俺はそれを了承し、髪を乾かす。
乾かし終わると、
『ありがと。』
と、恥ずかしげに言うから俺もなんでかわからないけど恥ずかしくなった。