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勇斗side
翌日
勇斗「・・・あっ」
仁人「・・・」
そういや同じ大学だった…
勇斗「お、おは」
仁人「・・・昨日はありがとう」
勇斗「・・・」
「え?」
仁人「これも、も、貰ったし…」
仁人が恥ずかしそうにキュッと掴んだ
首元のマフラー。
俺が昨日勢いで渡したやつだ…
仁人「あの後、良くないとは
思ったんだけど調べちゃってさ…」
「これ、今季のトレンドのやつ
なんでしょ?」
「・・・お古って言ってたのに」
勇斗「あっ…」
顔が熱い。
まさかバレるだなんて…
恥ずかしさで目が四方八方に泳ぐ。
勇斗「いや〜?あれ?えへへ…
そ、そうだったんだ〜?」
苦しすぎる言い訳。
いや、もはや言い訳なのか?
仁人「俺が、寒がりだって、
覚えててくれたんでしょ?」
「・・・だからくれたんでしょ?」
「勇斗」
勇斗「っ…」
・・・仕方、ないか。
勇斗「そうだよ」
「・・・直接言うの恥ずくて
つい嘘ついちゃった」
「ごめん」
仁人「ううん」
「嬉しかった」
「ありがとう」
勇斗「・・・」
《これくれるの!?》
《欲しかったやつ!!ありがとう!!》
《勇斗!》
勇斗「原因は全部…俺なんだけどなぁ…」
仁人「・・・?」
ふぅ…
勇斗「・・・あのさ、」
「今日、何限まで?」
仁人「あ〜今日は二限と三限かな」
勇斗「俺もだわ」
「その後さ、なんか用事ある?」
仁人「ん?ないよ」
勇斗「・・・ちょっと
話したいことあるんだ」
仁人「おー…分かったー…」
「じゃあ三限の後カフェテリアでいい?」
勇斗「うん」
仁人「おっけー」
「じゃ、またね」
手を振る。
勇斗「ちゃんと、話さないといけないよな」
「・・・仁人には」
誰も居なくなった大学前。
俺は1人、門の先へと足を踏み入れた。
仁人side
な、なになになに!?
なにさっきの!?
話!?話って!?
今更何の話するつもり!?!?
え、復縁とか!?
いやないないなっ…!!!
・・・。
・・・いやでも、やっぱ優しいんだよな。
勇斗は。
好きになったところ、
嫌いになれないところが多すぎるんだよ…
忘れようとしても、
やっぱり忘れたくなかった。
昨日の事のように覚えている。
卒業式のあの日のことも、
それ以前の幸せだった日々のことも。
全部全部、忘がたい大切な記憶だ。
ふと考えた。
・・・別れた時、周りは、
あの明るくて優しい勇斗が
そんなことをするなんてなにか事情が
あるんじゃないかと言ってたけど、
もしかして本当にそうだったのか…?
もし、そうなら…
《俺、もう別れたい》
《ごめん、ごめんな…》
《全部、全部俺が悪いんだよ…》
・・・好きじゃなくなったと
一度も言わなかったのは…
一瞬で顔が青ざめていくのがわかる。
俺は、とんでもない勘違いを
していたのかもしれない。
勇斗は、別れたかったんじゃなくて、
“別れさせられた”…?
俺はきっと、この先何十年でも、
あの時の判断を後悔するだろう。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
#ご本人様には関係ありません
透楽※お知らせ必読願います
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コメント
2件
仁ちゃんがはやとくんにマフラーのお礼する時、恥ずかしそうに掴むのが可愛すぎます!💕 やっぱり別れたのも色々と理由があるんですね、 このあとの展開がすごく気になります!
うわ、この第3話、めちゃくちゃ心に来た……。勇斗が「全部俺が悪い」って抱え込んでる感じと、仁人が「もしかして別れさせられたんじゃ」って気づき始めるシーン、構成が上手いなあ。マフラーが二人の温度差を象徴してて、視点が切り替わるたびにぐっと引き込まれる。続きが本当に気になる! ゆ。さんの描く心情の機微、すごく好きです。