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「……それでどうなったんですか……?」「泰揮は数日で自分の意見を言えるようになり、父上にも負けない程の度胸を持ちましたよ。まさか、女言葉になるとは思っていませんでしたが……。ですが……その時から、理想の自分を生きることを、偽りの自分で生きることだと思ってしまったようです。」

 

「……でもそれと花月がどんな関係が……?」

 

「泰揮にとって、花月さんは恐らく初めて素の自分でいたいと思う相手になったのでしょう。だからコンテストに出て花月さんへ思いを伝えようとした……。ありのままの自分でいたいと……思えたのでしょう。」

「でも、聖と花月がカップルになってしまって、ショックを受けた……。思いが報われないのは辛いよね……。」

 

「だからこそ……また、自分を隠そうとしている……私のせいですね。」

「藤林先輩のせいじゃないよ……。元はといえば2人がくっつくように言ってた私たちも悪いし……泰揮クンがまさかそんなに本気だなんて……。」

 

「でも、これは泰揮が自分で乗り越えていくものなんじゃない?」

「桃瀬くん……。」

 

「やっと店番終わったから様子を見に来たのに、こっちはこっちでトラブルってわけね。」

「……桃瀬くんは…泰揮クンの気持ちに気づいてた……?」

 

「いいや、知らなかったよ。僕は僕のことしか考えてなかったもん。でも……今思えば、泰揮が花月のこと特別扱いしてたことはあったのかもって思うよ。」

 

「1人の花嫁に対して5人の候補者。誰かが選ばれれば他は選ばれない。頭では分かっていたつもりだったのですが……。」

「そうだね。花月のために、バラバラにはならないって言ったけど、かえっていばらの道になっちゃったかな。」

 

「……と、とにかく、花月と聖にはここに来ないように……」

 

「あ、楓ちゃん、奏、悠夜さんもここにいたんですね。」

 

「……バッドタイミング……。」

「…来ちゃ…マズかったか…?」

 

「ううん……問題はいろいろあるけど大丈夫。それに……いずれにしても花月は受け止めなくちゃいけないことだから…それが今になっただけの話。」

 

「劉磨さんも泰揮クンもいつもと雰囲気が違いますね。」

「ほんと、その天然さに関してはすごいよ。」


「……?」

生贄の花嫁~Lost girl~

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