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10 Start
風 邪 が な お ら ん … … 🌀
「……おかしい。防犯カメラにも、オートロックの履歴にも怪しい形跡はねぇ」
夜の12時。
新しいタワマンのリビングで、いるまがスマホの防犯ログを睨みつけながら低く呟いた。
今日から4人による「24時間・超過密お泊まり警護」が本格的にスタートしており、すちを部屋の真ん中に挟んで、全員がリビングで警戒態勢を敷いている。
すちはソファの上でなつに「あーん」で夜食のスープをモグモグ食べさせてもらいながら、ハラハラと怯えていた。
「すちくん、怖かったらこさの服の裾、ずーっと掴んでていいからね?」
「うん、ありがとぉ……っ。みんながいてくれて本当によかっ……」
すちが涙目で感謝を伝えようとした、その瞬間だった。
カタッ……。
リビングのエアコンの吹き出し口から、小さな、でも確実に「異質な音」が響いた。
「「「「「……っ!?」」」」」
全員の動きがピタッと止まる。
みことが鋭い目でエアコンを見上げたその時、パカッとカバーが外れ、中から超小型の隠しカメラがポロッと床に落ちた。
「……隠しカメラ!? ここまで仕込まれてたのかよ!!」
いるまが叫んだ、まさにその時。
ガチャン!!!
ベランダの窓ガラスが外から鮮やかに解錠され、暗闇の中から、フードを深く被ったらんが音もなく部屋の中に侵入してきた。
手には、すちを連れ去るための(?)大きな毛布を握りしめている。
「こんばんは、すち。……お友達がたくさんいて、今日も賑やかだね」
らんはドロドロとした歪な執着の笑みを浮かべ、すちに向かってまっすぐに手を伸ばした。
「あッ……」
すちは恐怖で声にならない悲鳴をあげ、顔面を真っ青にしてソファの奥へと逃げる。
すちの体が恐怖でカタカタ震える中、4人の理性が一瞬でブチ切れた。
「「「「お前が『らん』かぁぁぁあああ、この変態ストーカー野郎がぁぁぁっっっ!!!!」」」」
「すちに触んじゃねぇよ!!!」
いるまが猛獣のようなスピードでらんの胸ぐらをつかみ、そのまま床へと叩きつける。
「俺の作った飯の邪魔すんじゃねぇ!!」となつがすかさずらんの両腕を力任せにホールドし、こさめが「すちくんを苛める奴は絶対に許さないーっ!」とクッションでらんをポカポカと全力で殴りつける。
「すちくん、こっちへ!」
甘月 莉兎
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みことが、パニックになっているすちの細い腰をガシッと抱きよせ、自分の後ろへと完璧に庇った。
175cmのすちの体は、みことの男らしい胸の中にすっぽりと回収され、涙目でボロポロと泣きじゃくる。
「っ……クソ、4人一斉には分が悪いか……」
らんは眼鏡の奥の瞳を冷酷に光らせ、いるまの拳をギリギリでかわすと、超人的な身のこなしで、ベランダの手すりから再び闇の中へと飛び降りて逃走していった。
10 終
次回 ♥️250💬1
個人的☔🦈ちゃんのクッションぽかぽかたたきなんかかわいくてお気に入りです笑
コメント
10件
ブチ切れてるとこめっちゃおもろいwww みんな一斉にすちくん守ってるのすげぇ
流石に全員いる中行くのは勇者すぎるwブチギレてるとこおもろかったw
ほっとした みんなが守ってくれたおかげで! 私も個人的にそこの場面好きよ