# 3 孤独な姫
放課後、生徒会室にひとり残ったるかは、机に突っ伏した。
みんなが言う「理想のるか」。
笑顔を絶やさず、成績もパーフェクト、運動も誰にも負けない。
だけど、そんな“姫乃るか”を演じ続けるのは、息が詰まりそうだった。
携帯を開くと、SNSの通知が大量に届いていた。
《今日のるか先輩、天使だった!》
《会長がいるから学校楽しい!》
《#姫乃るかしか勝たん》
全部、偽物みたいだった。
愛されてる。でも、それは仮面の私。
誰も、本当の私を知らない。
そっと呟いた。
「 本当のるかを愛して欲しい 」
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コメント
1件
最後のセリフで苦笑いで口物歪んで泣きそうなのが伝わってきた 😖💕 偽りの自分しか愛してくれないのとは裏腹に自分は演じてるけど、本当の私を誰かに見つけて欲しいってことかな…🥺🥺 続きも気になる〜!!😭