テラーノベル
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はい。いつの間にか2000いいねを超えていました。本当にいつもありがとうございます!今回はキリのいいところまで書こうと思っていたらとてつもなく長くなってしまったので、読みにくいかもしれないです。あとボスを最後の方に登場させるのですが、解釈違いで嫌な気分になる人もいるかもしれません。そこだけは注意しておいて頂きたいです。それでは、本編へどうぞ。
何故かなんて覚えてない。いつからこうなりたいなんて考えたのかも覚えてない。でも、俺はいつの間にかエージェントの応募に申請していた。無駄に整ったスーツを着て本部に行き、知らない人間と肩を揃えてったあの日。忘れるはずはない。 だが…あいにくそれ以前は上手く思い出せない。その日、そこで、俺は…
「やぁ!こんにちは諸君。ご機嫌いかがかな?オレの名前は███。新人職員教育係で、これからの君達のちょっとした上司だ。覚えておいてくれよ!そして、君達はこれからここで働くエージェントになるだろう 。まぁ…まだヒヨっ子だけどな!ハハ!」
ヘラヘラと陽気に話す目の前の上司に少し不快感を感じた。その反面こんな奴が裏社会にもいるのだなと思い、ホッとした。こんなので生きているのならば、自分でも生きていけそうだと思ったからだ。
「さて…もしも君達がエージェントになるということは、死と隣り合わせが普通になるということだ。…分かるよな?君達が本当にエージェントになりたいというのなら、それなりの覚悟が必要だ。」
先程の態度とは打って変わって真剣な様子で語りかけてくる彼を見て、ここにいる人間に緊張した雰囲気が広がった。その反応を一切気にすることなく上司は話し続ける。
「これから君達には厳しい訓練とちょっとした面接を受けてもらうことになるだろう。もしも途中で辞めたくなったのなら…いつでもここを抜けてもらっても構わない。どんな人間も苦しむことは嫌だろうしな。そこら辺は…お前ら次第だ。やる気がある奴はオレについて来い。 」
俺や周りは誰1人迷わずついて行ったが、これが最大のミスだったのかもしれない。そこからは地獄のような日々が始まった。毎日早朝に起こされ、ありとあらゆるトレーニングが行われた。銃の狙撃訓練、戦闘訓練、機械のハッキング。様々な分野での訓練があった。自分が得意なものと苦手なものではっきり別れ、時々嫌になるときもあった。最初にあいつが言っていた通り、途中で居なくなった奴もいた。俺もそいつらのように家へ帰れたらどんなに良かっただろうと思ったが、心のどこかでそんな甘い考えをしている自分が許せない気持ちがあった。何故自分がこんなにここに執着しているのかは分からない。だが、諦めるつもりは一切無かった。
そんな日々が少し続いたある日、仲間の人数も段々と減っていき、最初の頃と比べると少し減っていった。一日の訓練が終わり、後は休むだけという夜。俺はタバコを吸おうと思って俺は本部の屋上に行った。薄暗い階段に気をつけて上がり、ドアを開けると強い風が吹き、思わず目を瞑る。風が止み、端の柵の前まで歩くと、たくさんの淡い光で灯される街が見えた。こんなにも美しく見える世界にも、こんな裏社会がはびこっているのだろうかと思うと、なんとも言えない気持ちになった。
「お…先客か?」
後ろから声を掛けられ、振り向く。そこには一緒に訓練をしていた特徴的な帽子とヘッドホン、サングラス を身に付けた男が立っていた。
🪖「…誰だお前。」
「はは!…教える程の名前はないぞ?」
ニヤニヤと笑う男はこちらへポケットからタバコを出しながら近づき、隣へ来る。
「お前もよく吸うのか?」
🪖「…いや…ここに来てからはこれが初めてだ。」
「マジか!禁煙でもしてんのか?」
🪖「あぁ…家には子供もいるからタバコはもう辞めろと言われた。」
「…お前は家族が居るんだな…イイな、それは。
なぁ、お前はこの訓練を乗り越えられそうか?」
いきなりなんなんだこいつは。突然話しかけてきたかと思いきや質問に答えない。そして挙句の果てには関係の無いことを聞いてくる。なんて脳天気なやつなんだろう。こんな奴が仲間にいるだなんて信じられないし、こいつとは絶対に馬が合わないと思った。隣のやつの態度に少し腹を立てていると、いつの間にか火をつけ、タバコを吸い始めていた。真っ直ぐと街を見つめ、サングラスに映る光が綺麗だった。だが、俺はその光景を見て、吸う気力を失った。ここにいるのが何となく嫌になったから。
🪖「俺は…今日は吸わない。一人で楽しんでくれ。じゃあな。」
「おいおい!ちょっと待てよ!」
🪖「なんでだ?どこにいようが俺の自由だろ。」
「…分かった。…じゃあ…最後に名前だけでも教えてくれ。」
🪖「………」
「頼むよぉ…な?」
「……Guest1337だ………」
後ろから何か言っているような声が聞こえたが、それを無視してドアを閉める。…疲れた。もう寝たい。あいつと話すだけで何だか疲れた。そこからはただ寝たいという意思に従いその日はもう寝た。
次の日の朝だった。俺達は上司に呼び出された。最初の日に集められた広い部屋に集められた人間はとても少なかった。
「よう!昨日ぶりだなGuest!」
🪖「またお前か…」
「はあ?!なんだその反応!わざわざ話しかけてやったのに!」
🪖「はいはい。分かった分かった。…おい、来たぞ。」
「皆!集まったか?……良し…!おはよう!昨日はよく眠れたかい?…今日は君達に伝えたい事がある。本日をもってこの長かった訓練は終わりだ。ここまで本当によく頑張った。そして、晴れて君達は正真正銘の新人エージェントととしてこれからここで働くことになる。だが…その前に君達にはとあることをしてもらわなければならない…」
「俺達の組織はグループ性。つまり、少人数による団体行動がメインになる。君達はチームを作らなければならない。あらかじめ、こちらで大方のチームは決めている。今日はそれを発表する。呼ばれた奴から前に来いよ!」
部屋に一気に緊張感と高揚感で溢れかれる。誰もが緊張していまうような環境に包まれ、自分も身体が固くなる。
「では、1つ目から!█████████…………」
段々と名前が読み上げられ、呼ばれたやつは様々な反応をし、ぞろぞろと前へ集められてはどこかへ連れてかれて行った。
「………次、Builderman,007n7,Guest1337,Chance!」
とうとう自分の名前を呼ばれ人混みの中を前へ進んでいると、声を掛けられた。
「同じチームじゃん。やったな!」
🪖「お前だったのか…前、名前聞いてなかったな。教えてくれ。名前は?」
「オレ?Chanceっていうんだ。よろしくな!
いやー…お前が一緒で良かったな〜。楽しくなりそうだし!」
🪖「…はぁ…」
足を運んでいればいつの間にか1番前まで来ていた。隣には同じチームメイトであろう人間も立っていた。
「よし、お前らこの人が案内してくれるからついて行け。改めて、おめでとう。幸運を祈る。」
くるりと近くのドアの方を向き歩き始めるスーツの男の後4人で追う。外へ出ると、高級感の漂う廊下に出た。不思議な匂いがし、自然と心が落ち着くような感じがする。道に沿って歩いては曲がって行くと、大きなエレベーターの前まで案内された。
「私がついていけるのはここまでです。ここからは貴方達のみでこのエレベーターに乗り、ボスの部屋まで行ってもらいます。そして、そこで最後の面接が行われます。それに合格すれば本当のエージェントになれるでしょう。しばらく乗っている間は時間があります。その間にでも自己紹介をしておくと良いでしょう。それでは、貴方達の幸運を祈ります。頑張ってください。 」
静かに乗り込んだ俺たちにそう告げてエレベーターのドアがゆっくりと閉まった。中は奇妙な程静かになり、少し緊張してしまう。しばらく待っても止まらないということはかなり部屋は下の階にあるのだろう。本当に時間が掛かりそうだ。重いこの沈黙を破ったのは先程Chanceと名乗ったやつだった。
🎰「あー…自己紹介でもしとけって言ってよな?オレの名前はChance。これからよろしく頼む。」
「……Buildermanだ。よろしく。」
「0…007n7です…よろしくお願いします…」
🪖「Guest1337だ。」
🎰「…それだけか?」
🪖「多くは語らないもんでな。」
🔧「…お前らは知り合いか?」
🎰🪖「あぁ、そうだ」「違う。」
🍔「…どっちが正しいんですか?…」
自己紹介をしただけだが、エレベーター内に和んだ雰囲気がやってきた。まだ1度も話したこともないやつもいたが、何とか一緒に仕事ができそうだ。しばらくの間会話を交わして談笑した。すると、ガタッという衝撃と共に、軽快な音が響く。どうやらやっと目的の階に着いたようだ。ドアが開き、少し薄暗い廊下が現れる。何かが現れそうないかにも怪しい道をずっと進むと、ひとつの木のドアが見えてくる。
🔧「ボスの部屋…っていうのはここでいいのか」
🍔「…恐らく…間違いないかと思います。」
慎重にドアノブに手を掛け開けると、今までの廊下にそぐわないぐらい中は明るかった。そこにはイスをクルクルと回して遊んでいる男がいた。
…彼がボスなのだろうか?
「お!やっときてくれたね!こんにちは!ここにずっといるのは退屈でね、イスを回すぐらいしか楽しむことがないんだ!」
回りながら挨拶を投げかけてきた男に俺も含めて皆困惑していた。
「僕の名前はTwo time!君達のボスだよ〜。これからよろしくね!」
🔧「ど…どうも。」
❷🕔「君達は訓練を乗り越えてここに来たんだよね…本当に凄いね!あ…そうそう、面接をしなきゃいけないんだった。それじゃ!そこのイスに座ってね!」
ボスが座っている机の目の前に置かれたイスにそれぞれ座った。…何だか自分の想像していたボスの雰囲気とは真逆だ。本当に…ボスなのか疑いたくなるぐらい。
❷🕔「コホン…じゃあ改めて面接を始めるよ。と言ってもそんな堅苦しいものじゃないから、リラックスしてね!」
「まず1つ目、どうしてエージェントになろうと思ったの? 」
🎰「面白そうだったから。」
🪖「分からない。」
🍔「お給料が良かったので…」
🔧「誘いを受けて興味を持った。」
❷🕔「ふむふむ…なるほど…じゃあ次!2つ目、どんなお仕事でも頑張れる自信がある?」
🎰「ないな。」
🪖「ある。」
🍔「自分の出来る限りなら…!」
🔧「まぁ…多分。」
❷🕔「うんうん…君達には期待ができそうだ…
じゃあ最後!…”自分の最愛の人を殺せ“って僕が命令したら…殺せる?」
🎰「…もうオレに最愛の人なんていない。」
🪖「無理だ。」
🍔「…ぜ…絶対にできません…」
🔧「殺さなきゃ死ぬなら殺す。」
❷🕐「…うん…何となく君達のこと、分かった気がするよ!少なくとも…僕とは違うね…まぁこの話は置いといて、おめでとう!君達は合格だよ!じゃあ、最後に!本当にエージェントになりたいなら、この書類にサインしてね!」
手渡された書類にはこう書かれてあった。
“組織に関する死に対して我々は 一切の
責任を取らない”
それに了承するならサインを。
裏社会の人間らしい文章が出てきて急な温度変化にびっくりだ。
❷🕐「…皆書けたかな?よし…うん、確認したよ!さて…ようこそ、いらっしゃい新人エージェント諸君。そして、裏社会へ。僕が歓迎しよう!君達の新しい事務所はもうあるから、今日から3日以内に必要な物を運んでおいてね!君達は3日後からそこで生活して仕事をすることになる。それを把握しといてね!じゃあ、これからよろしくね!」
俺達はとうとう本物のエージェントになった。そして…これから一日のほとんどを一緒に過ごすことになった。…これからが不安だ。…まぁ、明日から頑張ろう。
はい。お疲れ様でした。❷🕐は表は陽気な感じだけど、ちょっとサイコパスな部分があるという感じにしたいと思い、こんな性格にしました。個人的にこんな性格であって欲しいというだけで書いたので、変に感じる人はいたかもしれません。そこは許してください。続きはは何となく形はできてるので、次も楽しみにして頂けると嬉しいです。ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
コメント
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ツータイムの最後の面接の最愛の人を56せるかってやつに「少なくとも…僕とは違うな…」ってもしかしてアズールを56したからこんな感じに言ったのかなって思って…私の行き過ぎた妄想かもしれませんが…あと小説最高でした!!!!
Robloxの小説を書いている方は沢山いますが、 その中でも😑🌀様の小説を読んでいて1番文才があるなと思いましたストーリ性もしっかりあって、表現力もとても良いです😭😭読んでて違和感なく、本当に尊敬です🙏✨次のお話、気長にお待ちしております😇👍 追及 コメントを消してしまったのでもう一度送っときます😣すいません😭🙏
最高でした。とてつもなく最高でした