「ん………ここは…?」
目が覚めると俺は床に寝そべっていた。
きっとスタンガンで気絶させられているうちにここに連れてこられたのだろう、結局、ゲームの事など何も聞く事が出来なかった。そんなことを考えていると、何処からか声が聞こえた
「大丈夫ですか?」
声のする方を見ると、ちょっと背の小さい女の子がこちらを見て心配そうに声をかけていた
「大丈夫です…えっと、貴方は?」
恐る恐る質問をする、すると彼女はあたふたしながら自己紹介を始めた。
「あ、挨拶もなしにすみません、私は冬音(ふゆね)といいます」
「僕は結弦です」
「えっと、初対面の人にこういうのも何ですが…結弦さんもここに連れてこられたのですか?」
いきなり結弦さんか、まあ別に構わないが
「はい、ん?結弦さん”も”って?」
俺もって事は、他にも誰かいるのか?
「はい、私や結弦さん以外にも、数十名の方がいます」
なるほど、連れてこられたのは俺だけじゃないのか
「その場所まで案内してくれませんか?何卒つい先程ここに来たので、右も左も分からなくて」
「はい、私で良ければ構いませんよ」
そう言うと彼女は俺を手招きしながらその数十名が集まっている広場まで道案内をした。
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こっち2話ですすみません