テラーノベル
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⚠️若干グロ表現
ガチャン。
重々しい音が部屋に響いた。
「…は、ダンマーク…?」
扉を見てみると、鍵が掛けられているではないか。しかも、内側から開けることができないように。
「おいダンマークお前、どういうことだ!」
必死にガチャガチャと扉を開けようとするが、びくともしない。
「どういうことだと言われても…俺は鍵を掛けただけだ。お前を逃げられないようにするために、な」
「あ?なんで…」
その瞬間、左胸に激痛が走った。
「い゙っ…!」
見てみると、自分の心臓に当たる場所に食事用のナイフが深々と刺さっており、そこから血が噴き出していた。
「何故?お前は、我々カルマル連合を何度も裏切った。その痛みは罰として然るべきものではないか?」
「おま、え…ふざけ…」
意味がわからない。他人事みたく言っておきながら、自分で直々に手を下しやがって。
混乱している俺とは対照に、嫌に冷静で、落ち着き払った声が聞こえる。
「お前はいつも俺に逆らってばかりだった。俺がどれだけ反乱を鎮めてきたことか。俺の苦労も、お前にはわからないだろう。」
哀れむようにそう言うダンマーク。直後、不気味に口角をつり上げて、心底うれしそうに笑った。
「だが、そんな反抗ばかりするお前が愛おしい!お前が俺の手中にあると思うだけで胸が躍るのだ。あぁ、愚かで憎たらしい俺のスヴェーリエ!」
こいつ、狂ってやがる。そう思っても、今この状況を脱するための手段は何一つ用意されていなかった。
刺された傷の痛みと突然のことへの恐怖で身体が動かない。俺はただ、愛おしそうにこちらを見つめるあいつを視界に入れることしかできなかった。
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