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agent67
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新しい一日がやって来た。太陽は空に昇っていた。時刻は2時、放課後で皆が歩いていた。ハルトはグループの先頭を歩いていた。5人の男たち、皆、制服のジャケットのボタンを外し、片肩にバックパックをぶら下げていた。彼らは本当の意味でのギャングではなかった。ただ一緒にいる友達で、校庭の裏でタバコを吸い、自分たちにちょっかいを出さない相手には何もしなかった。平和的だと、ハルトは言うのが好きだった。
「俺たちはトラブルを探さない」と彼はよく繰り返した。「トラブルの方から勝手にやって来るんだ。」
彼らは学校の裏にある細い路地を歩いていた。いつもタバコの煙と近くの屋台のたこ焼きの匂いがする場所だ。ハルトは真ん中で、ポケットに手を入れ、だらしない自信に満ちた笑みを浮かべていた。彼は他の連中に振り向き、皆に聞こえるくらいの声で言った。
「昨日さ、マジで死んだみたいに寝たんだよ。それで起きたら…まあ、めちゃくちゃエロい女がいてさ。長い脚に猫みたいな目で、向こうから全部始めてきたんだ。俺、コーヒーも飲み終わってなかったのに。」
男たちは笑った。誰かが彼の肩を叩き、誰かが口笛を吹いた。
「またかよ、ハルト?」ケンタが鼻で笑った。一番背の高い奴だ。「その調子だと、そのうちお前の武勇伝で銅像が建つぞ。」
ハルトはさらにニヤリと笑って肩をすくめた。
「どうしようもないだろ、俺がモテすぎるんだから。」
彼らは角を曲がり、立ち止まった。古いフェンスの影、壁にもたれて一人が立っていた。白いシャツ、肩より下まで伸びた長い紫の髪、細くてほとんど壊れそうな体つき。背を向けて立っていたが、ハルトたちが近づくと、その人物はゆっくりと振り返った。
仲間の一人、リュウ――いつも一番大声で冗談を言う奴が、ハルトの肘をつついた。
「おい見ろよ、ハルト。また一人だ。あれ、絶対いけるって。紫髪とか今流行りだしな。」
ハルトは目を細めた。紫の髪は、まるでこの光のために染めたかのように日差しの中で輝いていた。彼は一歩前に出て、笑みを崩さないまま言った。
「よ、こんにちは。ここ初めて?」
紫髪の人物は完全に振り向いた。明るい目、少し挑発的な表情、唇には軽い笑み。声は柔らかいが自信に満ちていた。
「別に新しくはないよ。それに…女でもない。」
ハルトは一度まばたきをした。もう一度。それからニヤッと笑って手を差し出した。
「じゃあ、こんにちは、“女じゃないやつ”。俺はハルト。」
その人物は差し出された手を一瞬見てから握った。手のひらは温かく、握りはしっかりしていた。
「ライデン。」
ハルトは悪意なく、素直に笑った。
「ライデンか。よろしくな、フェムボーイ。」
ライデンは眉を上げたが、さらに笑みを深くした。
「率直だね。嫌いじゃない。」
後ろにいた連中は顔を見合わせた。くすくす笑う者もいれば、ただ肩をすくめるだけの者もいた。誰も緊張はしていなかった。ハルトはライデンの肩を軽く叩いた。
「一緒に来る?どうせ急いでないし。」
ライデンはうなずいた。
「いいよ。」
彼らは再び路地を歩き始めた。まるで何も特別なことは起きなかったかのように、笑い声と会話がまた流れ始めた。
その頃、校庭では一人の教師が体育館の壁にもたれて立っていた。中村先生――若く、短い黒髪、疲れた目。腕を胸の前で組み、ほとんど誰もいない校庭をぼんやりと見渡していた。生徒たちはすでに授業に戻り、チャイムもとっくに鳴り終わっていたが、彼女は急いで中に入ろうとはしていなかった。
彼女はここ数か月で見てきたことを考えていた。顔に現れては数日で消えるあざのこと。特定の人が通ると目を伏せる子どもたちのこと。廊下でのささやき。放課後、一人で歩こうとしない生徒たちのこと。
彼女は名前を知っていた。誰が誰を「偶然」肩で押すのか。誰が「ちょっとだけ」と言って金を取るのか。それがただの子どものいたずらではなく、小さいが残酷な仕組みであることも。
中村先生はため息をついた。空を見上げた。灰色で低く、まるで雨が降りそうだった。
「何かしなきゃ」と彼女は思った。「でも、どうすればいい?校長に言えば、大げさだと言われる。親に話せば、『うちの子はそんなことしません』と言うだろう。そして子どもたちは…子どもたちは黙ったまま。次の標的になるのが怖いから。」
彼女は壁から離れ、肩のバッグを直した。
「でも、私は黙らない。今日は。」
彼女は向きを変え、正面入口へと歩いていった。その足音が、誰もいない校庭に響いた。