TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

第十一話

注意書きは第一話をご覧下さい。




青side

それから俺は毎日お見舞いに行った。

ガララッ

青「水ー、今日も来たで〜」

水「青くんっ…!」

俺が行くと水は嬉しそうに微笑んでくれる。それがすっげぇ可愛ええ。抱きしめたい。キスしたい。襲いたi((((

青「シュークリーム持ってきたけど食べる?」

水「食べるっ!✨」

ほんとシュークリームに目がないなぁw

青「はい」

水「ありがとう!いただきまーす」あむっ

一口が小さくてそれもまた可愛い。

水「ん〜っ!おいひい〜!」

青「飲んでから喋ろ〜w」

こんな他愛のない会話すらも貴重に感じる。

水「あっ、ねぇねぇ青くん!僕明後日退院でしょ?一緒にお出かけしたいなぁ」

青「もちろんええで。どこに行こか」

水「私ね、海に行ってみたいの!」

海か…。そういや俺も全然行ってないな…。

青「ええで、見に行くん?」

水「うん!海ってみんな綺麗って言ってるでしょ?前から気になってたんだ〜」

たまには海を見てリフレッシュするのもええな。

青「わかった、退院したら行こっか」

水「やったー!♪」





そして___

医者「無理はしないようにお願いしますね」

水「わかりました」

青「ありがとうございました」

医者「お気をつけて!」


水「やっと退院出来た〜♪」

青「随分ご機嫌やな」

水「だって青くんと一緒にいられるでしょ?//」

青「ングッ///」キュンッ♡

青「ほんま心臓に悪いな(コソッ)」

水「?」

あれから少し経って水は無事に退院出来た。

これからサプライズで海に行こうと思う。

青「なぁ水、一旦家に帰ったあと行きたい所があるんやけど、着いてきてもらってもええ?」

水「もちろんいいよー♪」

青「ありがとな」ギュッ(手を繋ぐ)

水「!やった♪」ギュッ





水「ねぇ青くん、どこに行くの?」

青「ちょっと遠い所。きっと気に入るで」


ザーッ…ザーッ…

水「ここって…」

青「海やで。水行きたいって言っとったやろ?」

水「うん…こんなに綺麗なんだね…✨」

嬉しそう。良かったな。

久しぶりに海に来たけど風が気持ちいい。海の音も心を癒してくれるなにかがある。

水「連れてきてくれてありがとう青くん!見てよかったよ」

青「喜んでくれたならよかったわ」

水「ここなら嫌なことも忘れてリラックス出来るね。ネットに書いてあったことがわかった気がするよ」

青「海ってすげえよな」

水「風が気持ちいい…♪」

風に吹かれている水がいつもより美しかった。


水side

私が退院してから青くんは変わったと思う。いや、入院してから変わった。

前より気遣ってくれるし、前より心配性になったと思う。

そこまで私も気をつけてない訳じゃないし大丈夫なんだけど、やっぱり優しいんだなって実感する。

そう思うと同時にやっぱり身体は弱ってきてて、体力も前より無くなってすぐ疲れるようになった。

私はどうなって行くんだろうか。

青「水、散歩に行かへんか?」

この言葉もきっと健康への気遣いだろう。

水「行くっ…!」

健康の為には散歩も大事だ。



水「…はぁ…」

まだ少ししか歩いてないのに、もう疲れてきてる…。

青「たまには散歩もええな」

水「そうだね…」

青くんには迷惑掛けたくないし、バレないようにしないと。

青「…」

青「なぁ水、ちょっと休憩せん?俺もう疲れてもうたわw 」

水「あ、うん、わかった…」

って思ったけど、もう気づかれてたみたい。

青「おっ、あそこにベンチあるー♪ラッキーやな」

青水 ストン(座る)

水「…ねぇ青くん、気づいてたんでしょ?僕が体力無くなってること」

青「…気づいてたけど、言いたくなかったんやろ?」

青「大丈夫、言わなくたって気づいてやるから」

その言葉が私の事をしっかり見てくれてるってわかって嬉しかった。

それと同時に今自分に起きていることをしっかり話すべきだと思った。

水「…あのね青くん、ここ最近どんどん体力がなくなってるの」

水「今みたいに散歩してもすぐ疲れちゃうんだ…」

水「もう、タヒも遅くないみたいでさ…毎日が怖いんだよね」

水「前みたいにいつ倒れるかわからないし、いつタヒぬかもわからないし、いつ青くんに会えなくなるかもわからない」

水「入院してた時は怖いことばかり考えてさ、今にも泣きそうになった」

青「…」

水「でも、退院してから青くんを見るとそんなことも忘れられて楽しく思える」

水「だけどやっぱり怖い思いは消えなくて…青くんが大学に行くと1人になって怖くなる」

水「どうしたらいいのかな…どうしたらこの思いを無くせるのかな…」

青「……それは、俺の力ではどうにも出来ない」

水「っ…そう、だよね…ごめんね」

青「でも」

青「俺がずっと傍にいて水を癒すことなら出来る」

水「!」

青「それ以外にして欲しい事があればなんでもする」

青「俺だって怖いんよ」

青「いつ水がいなくなるかわからない」

青「だから水が傍にいてくれると嬉しくて今すぐにでもキスしたくなる」

水「キッ……?!////」

青「水もそんな気持ちなんやなって今わかってすっごく嬉しい」

青「俺に出来ることがあればなんでも言ってな」

青「協力するから」

水「…ありがとうっ!!ポロポロ」

青「もぉ〜泣くなやw」

水「だってぇ…嬉しくて…ポロポロ」

青くんの言葉がとてつもなく嬉しかった。

お願い、私を愛して

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

111

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚