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第5話_スタート…
「はい、それじゃあご飯タイムな。らん、ちょっとどけ。すちが食べにくいだろ」
なつが、湯気の立つお粥を持ってベッドサイドにやってきた。
らんに抱っこされたままのすちは、顔を真っ赤にしてモゴモゴと呟く。
「ひ、暇ちゃん……。おれ、手は動くし、自分で食べられるよ……?」
「ダメ。すちは今、安静にしなきゃいけねぇんだよ。ほら、口開けて?……あーん…///」
なつがスプーンをすちの唇にそっと当てる。
その目は「食べ終わるまで絶対に離さない」という強い意志に満ちていて、断れる雰囲気じゃない。
「あ……ん……」すちが小さく口を開けると、絶妙な温度のお粥が運び込まれる。
じっくり出汁が取られた優しい味が口の中に広がって、思わず「おいしい……」と零すと、なつの顔がパァァァッと明るくなった。
「だろ? すちの好きな味にしたんだ。……もっと食べろ。お前、細すぎるんだよ。これからは俺が毎日、一食残らず管理してやるからな」
「えっ、毎食暇ちゃんが食べさせてくれるの……?」
「当たり前。なんなら、すちが噛むのが疲れるなら、もっとトロトロにして流し込んでやってもいいんだぞ?」
暇ちゃん、さらっと過保護を通り越した発言をしてるけど本気だ……!
「……なっちゃん、それじゃあすちくんが甘えん坊になっちゃうじゃん」
隣で見ていたみことが、すちの口元に付いた米粒を指で掬い取って、そのまま自分の口に運ぶ。
「ひゃっ!? み、みこちゃん!?」
「いいんだよ、甘えん坊で。っていうか、もう俺ら以外に何もできなくなるまで甘やかしてあげるから。ね、すちくん?」
みことの蕩けるような笑顔に、すちは
「あ、これおれ、一生ここ(ベッド)から出られないやつかも……」と確信して、震えるしかなかった。
次回♥️300💬1
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コメント
2件
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