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森を少し歩いてすぐに小さな小屋に着いた。
『ここだよ、どうぞ入って』
古びた木のドアを軋ませながら開く
全体的に木で作られており色んなところから見知らぬ植物が生えたり飾られたりしていた
『巻くからそこへ座って』
彼は机の上に置いてあった包帯を掴み生えていた植物に腰を掛け、紫紺にも同じ植物へ座るよう指示する
「これが椅子の代わり?」
植物に腰を掛けた瞬間、肩に入って居た力が抜ける。植物の癒し効果だろうか
『ああ、植物だよ、私が育てたんだ』
今までツンとした表情を崩さなかった少年が少し頬を緩めたような気がする
『ほら、手を出して』
言われるがまま差し出した紫紺の手を取って包帯を巻き始める
「ねえ、貴方なんて名前なの?」
急に質問を投げ掛けられ包帯を巻く手が止まる
『シャーフだ』
「シャーフ、素敵な名前ね」