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莉生Part3 いじめは巧妙に行われた。少しずつ 少しずつ。俺はそれでも学校へ通い続けた。そんなある日机に無数の落書きがされていた。内容は、犬犬犬!!ぼく〜犬の言葉が分かるんです〜うぜー!アイムドッグ!担任教師は見てみぬふりをして、無実を証明していた。いじめ。それは孤独で残酷で人の本性が表れるものだった。小さい頃は、ごめんなさいをすれば仲直りできた。でも今は違う。こんなのただの意地の張り合いだ。窓の外には別のクラスの見物者がざっと30人はいる。何が面白い?何が楽しい?誰も俺の気持ちなど分かってはくれない。毎日家でクラクラしていることも、鼻血が毎日のように出ることも。あいつらは知らない。
次留Part3 毎日、ギャグを考えているが、どのギャグでも笑ってもらえない気がする。周りは笑っているが目の前の人に笑ってもらえない。恐怖でいっぱいだった。恐怖?これを感じたのは生まれて初めてや。ムリムリムリそんな言葉で頭がいっぱいになる。一度は膨らんだ気持ちがプシューとしぼんでいくような気がして怖い。一度は奮い立たせた気持ち。もう一度。そう思うと足がすくんで自信がなくなる。大丈夫や!そう思えなくなっている。YouTubeをなんとなく見てると部屋に爆音で音楽が流れてしまった。あわあわしているうちにチャンネル登録してしまったようだ。かっこいいなぁ。俺もやけど。そんな思いがふつふつと湧き上がってきた。七森。あいつはなにものだ?