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ここからは別世界のデデデ達をデデデ
『』
メタナイト
『』
マホロア
『』
だったり、
『デデデ』で表します。
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カービィ
「んえ〜…………。おはよ、」
カービィは起きた。
まだぼやぼやとする目を擦りながら起き上がる。
動かない片足の違和感の直後、見慣れない光景が広がった。
カービィ
「………ここ、どこ?」
片足には鎖。その鎖からは何か魔術の匂いが強く香った。
周りは石で出来たただの一室。
後ろを向くと鉄格子で閉じ込められている。
カービィ
「く、鎖に牢屋……かな?」
悪いことなんて記憶にないぞと思い、
探索をした。
今目の前にあるのは少し広めの牢屋。
自分用くらいの大きさの机。
それがただポツンとおいてあるだけ。
何個かドアがある。
一つは鉄格子の方にあるドア。
多分向こうに見える廊下から入る。
そして木製のドア。
それが4つ。
どこかにつながっているかもしれない。
そんな無茶とはわかっている賭け。
だが賭けるしかない。
この鎖はきっと能力などを塞ぐものだから。
カービィ
(静かに……音を立てないように……)
そっとドアを開いた。
カービィ
「……あれ、ベット…」
ふかふかのベットと綺麗に整頓されている部屋が出迎えてくれた。
一つの部屋は赤色がベースで元気なイメージのもの。
一つの部屋は藍色がベースで大人なイメージのもの。
そして最後の一つは……
カービィ
「歯車に……青色。マホロアみたい」
マホロアを彷彿とさせる部屋だった。
カービィ
「うーん……手がかりは、マホロアみたいな部屋があるから
囚われてるのかもってくらいかな………?」
「あ、そう考えると……」
もしここにマホロアが囚われているとしたら、
他のベットもわかるかもしれない。
赤色の部屋はデデデの。
藍色の部屋はメタナイトの。
カービィ
「つまり四人でここに監禁されるのかな……
それともまだ連れられてないのかな。
ベットも部屋も生活感がないくらい綺麗だし。」
でもそれなら変なところがある。
カービィ
「じゃあ最後の一つ。このドアだけは木造の奥に金属のドアで開かなかった」
「僕の部屋だとしたら……
なんで僕だけこんな扱いなのかな……?」
金属のドアは今の力を封じられた僕では開かなかった。
どうにか、鎖を振って当ててみたが、それでも無理だった。
と言うか……
カービィ
「何にも気にしてなかったけど、
この鎖って僕をここに置くためのものだよね?」
「なんで足だけにつけてるんだろう。
こう……部屋とくっつけるとか、じゃない?普通」
「つけ忘れちゃったのかな?」
確かにどこかの部屋にくっつけるとしたら
多分だけど、ちょうどいい長さ。
きっと悪い人はつけるのを忘れちゃうほどの
”おっちょこちょい”なんだ。
カービィ
「この鎖、ちょっと重いだけだし、
みんなが来てから脱出のこと考えようかな?」
カービィ
「早く帰らなきゃ。だってきっとみんな心配してるもん」
「んー…。だから大王たちがくるのを待たないと」
そう独り言を言いながら、他のみんなの部屋を見ていく。
全ての部屋を探してみたものの、
ベットと、
デデデの部屋にはキッチン。
メタナイトの部屋には本棚。
マホロアの部屋には大量の薬品。
それぞれ、なんとなくイメージはつく。
デデデはよくワドルディ達にご飯を作っていたし、
メタナイトの趣味は読書だ。
マホロアは薬剤の資格を持っており、
魔術の代わりなどで使っていた。
カービィ
「あ、あれ……」
少し寒気がする。
カービィ
「なんで、悪い人はそう言うこと、知ってたの?」
「なんで趣味とかに、合わせてるの?」
「なんで?どうして?……わからない」
コツ、コツ……
コツ、コツ……
足音がする。
一人分の足音だ。
だが人らしくない。
なんだか同じリズムだ。
……震えがなんだか止まらない
直感、野生の勘、今まで戦ってきた時の全てが言っている。
『隠れろ』
『このままでは危ない』
『何か、見逃していることがある』
と。
すぐにベットの下に潜り込む。
鎖もベットの下に引き寄せる。
じゃらじゃら、と
キー、と不快な金属音がした。
足音はゆっくり、一定の間隔で近づいてくる。
まるで鼓動のように。
コツ、コツ……
コツ、コツ……
と廊下に響く。
その音はだんだんと気分が悪くなる。
息を殺す、とはこの事だろうか。
それとも、息ができないほどなのだろうか。
廊下の方向から鍵を回す音がした。
そしてドアが開く音がした後、閉められた。
足音の主
『……カービィ?どこだ?』
カービィ
「……!で、でで」
声の主はデデデの声だった。
すぐさま出ようと思った、
助けに来てくれたと思ったから。
でも、おかしい。
なぜすぐ締める必要があった?
なぜ僕が閉じ込められていることを知っている?
なぜここの牢屋とわかった?
なぜ、デデデは鍵を持っていた?
おかしい。
鍵、奪ってきてくれた?
それとも、ブラックデデデ達のイタズラ?
でも、ここまで声は似てなかったはず。
足音の主
『カービィ?いんのはわかってんだぞ〜?』
『隠れてるのか?』
カービィ
(……!バレた?)
足音の主
『何しょうもないことしてんだ。』
『早く出て来い?』
カービィ
(やっぱり、おかしい。)
(デデデなら、さっさと出るぞとか言う………)
(なんで『出で来い』としか言わないの?)
足音の主
『おい、カービィ?はぁ……もう探すしかねえか』
足音は明確にこちらにきている。
おかしい。ここはマホロアの部屋。
リビング?でも、
一番近い部屋のメタナイトの部屋でも、
自分の部屋のはずのデデデの部屋でもない。
デデデが一番最初には選ばないマホロアの部屋。
30年近く、接してきたからわかる。
その足音は躊躇いもなく、
“マホロアの部屋”の前で止まる。
足音の主『はぁ……隠れるとか、ほんっと面倒くせえな』
ガチャ……
ドアノブがゆっくりと回された。
カービィの背中を汗が一筋つたう。
カービィ(……デデデ、こんな言い方しないよ……)
(デデデじゃない。知らない人だ)
まだ能力があれば戦えたかもしれない。
それか何かしら吸い込めれば星型弾も打てた。
だが、それを鎖……足枷は許してくれない。
デデデ
『ここだろ?俺は知ってんだ』
俺なんて、普段使わないじゃん。
デデデ
『早く出で来い。今出たら罰は軽いぞ?』
罰……
今そこにいる人は罰する側の人…?
デデデ
『今なら10秒待ってやる』
デデデ
『10………』
デデデ
『9………』
デデデ
『8……』
デデデ
『7……』
デデデ
『6…』
違う、やっぱり彼じゃない。
デデデ?
『5…』
『4…』
『3。2、1』
彼は確かにせっかちだけど、
優しいから、10を数える時
必ず最後の方は伸びていくんだ。
10、9、8、7、6、5〜、4〜〜、
3〜〜〜、2〜〜〜〜〜、1〜〜〜〜〜〜、0〜〜〜〜〜、
マイナス1〜、マイナス2〜
って、毎回やる。
こんなにせっかちじゃない。
こんなに「出ないで欲しい」って願いながら数えて
思わず早口になる奴じゃない。
デデデ?
『はい、0。』
『あはは、カービィ。ゼロになっちまったぞ』
笑い方も違う
デデデ?
『ほら、出てこい。出なきゃイタズラすんぞ?』
デデデじゃないから、出たくない。
デデデ?
『………もう、いいか。』
片足が引っ張られる感覚。
鎖が引っ張られ、ずりずりと体を引きずられながら無理やり出された。
デデデ?
『カービィ。見つけた』
カービィ
「……だ、いおう………じゃ、ないね」
デデデ?
『何言ってんだ?俺は大王だぜ?』
かくれんぼは鬼に見つかったら終わり。
小さい子供達は、鬼を恐れて負けるのを極端に嫌う。
それは負けるのが嫌なほど幼いだけ。
でも、今のかくれんぼは本能でわかった。
それは負けるのが何かしらを失うことと同義だから。
デデデ?
『カービィ。俺の声、反応しなかっただろ?』
カービィ
「……そりゃ、知らない人にはね」
デデデ?
『何言ってんだ?俺はデデデ大王だぜ?』
目の前にいるのは親友にそっくりな誰か。
負けならもう早く終わらせてくれないかな。
カービィ
「誰かは知らないけど、どうせここで人生終わりなんでしょ?
なら早く終わらせて。もう勝ち目ないし」
デデデ?
『人生の終わり?何言ってんだカービィ』
デデデ
『新たなる人生の始まり、だろ?』
『カービィ…♡』
その目は彼とは違っている。
……気持ち悪い。
カービィ
「……大王じゃないね。何者?」
デデデ?
『あはは、カービィったら何言ってんだ?』
カービィ
「全てが違いすぎて気持ち悪いんだよ」
デデデ?
『全てが違うのか。お前のところとは違ってるんなら、
お前がそいつの事、思い出さなくて済むな』
カービィ
「……!?何言って」
デデデ?
『だって、もう俺達だけ考えてればいいからな』
カービィ
「なんのことか全然わかんないね」
デデデ?
『もう俺達だけをみて』
『俺達以外は忘れて』
『俺達に全てを捧げて』
『俺達だけを愛していればいい』
カービィ
「……どうして、こんなことを?」
目をそらす。
奴はあまりにも強欲だ。
欲に逆らえないのがわかっちゃうのが
なおさらムカつく。
デデデ?
『理由?そんなの、わかるだろ?』
カービィ
「そんなことでわかってたら僕は苦労してないよ」
デデデ?
『簡単だ。お前が……
お前が可愛いから、欲しいんだ』