第三章 音楽の支配
元貴はすでに「禁断のメロディ」に支配され、他の人々の声も、音楽の中に溶け込んでいるような感覚を持っていた。音楽が彼を引き込む声となり、彼の体がそのメロデイに完全に同化していく
元 「聴いて…君も、僕と一緒にこの音に溶けよう…」
彼はもはや「音楽」と一体となり、そのメロデイが自分の命を決める力を持っていることを感じ取っていた。彼の声はもはや他人のものでなく、音の波と化して響き渡る。
りょうちゃんと若井は、元貴が音楽に取り込まれてしまったことを知り、彼を取り戻すためには音楽の「声」に立ち向かう必要があることを理解する。二人は、元貴が愛していた楽曲の中に潜む「本物の音楽」を呼び起こすことを決心する。
スタジオに響くのはあの不協和音のメロディだけではない。2人の心が重なった瞬間、彼らは元貴に向かって奏でるべき「本当の音楽」を感じ取り、それを ギターとピアノで奏で始める
藤 「元貴、帰ってきて。元貴はまだ僕達の仲間だ。」
その声が、音楽の中に 重なり、元貴の意識に届く。
音楽の中で、彼は一瞬だけでも「彼らの声」を感じ取る。
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