慎太郎sibe
そんな俺が医者に告げられたのは
「余命3ヶ月」
もう、薬を飲んでも治らない
でも、「樹の前では笑顔でいる」
そう決めた
ある日、俺は樹に聞いてみた
慎太郎「ねえ、樹?俺がいなくなったらどう思う?」
樹「え、?なんでそんなこと……」
樹「慎太郎がいなくなったら生きていけないよ…」
樹「だって、俺の唯一の親友だよ…?」
慎太郎「そっか、なんか嬉しいな」
俺は嬉しかった
樹sibe
ある日慎太郎が聞いてきた
慎太郎「ねえ、樹?俺がいなくなったらどう思う?」
俺はなんだか怖くて…
「え、?なんでそんなこと…」
と言った
「慎太郎がいなくなったら生きていけないよ…」
と答えたが、俺は少し不安だった
「だって、俺の唯一の親友だよ…?」
慎太郎がいない世界なんて考えられない
慎太郎sibe
今日もどうせ治らないと思いながら薬を飲む
その瞬間一気に苦しくなって吐き気がした
樹は診察中だし…もう余命か…
だいぶ早いなぁ…
気づいたら俺は意識失ってた
起きるとストレッチャーに乗っていて、
俺は痙攣を起こした
慎太郎「俺死ぬんだ…怖い、怖い、…」
医者「落ち着いてください!」
医者「ーーーーーー(点滴)持ってきて」
看護師「はい!」
俺は助かった
落ち着いて、一般病棟に戻れた
樹には言っていない
「診察とか検査がたくさんあって」と
嘘をついた
でも…いつ死ぬか分からない
樹がいなかったら俺はもう死んでたかも
しれない
お礼言わないとなぁ…
俺が死んだらなんて言うかな、樹は…
次の日
なんでだろう…余命宣告されても、
こんなに前向きで居られるのは
きっと樹と会ってから
樹は同じ病気だけど、長く生きてほしいなぁ
俺の分まで
今日も笑顔で君は俺に話かける
樹「ねえ!これしない?」
慎太郎「いいね!面白そう!」
最後の時間、樹といれて嬉しいなぁ
樹sibe
最近慎太郎が笑顔で嬉しい
これからもずっと一緒がいい
でも……
2ヶ月後
慎太郎sibe
樹が体調を崩し別室入院の時
俺は急な頭痛と吐き気に襲われ、
最後の力を振り絞ってナースコールを押した
オペ室に運ばれた慎太郎
医者は手術した
だけど、病気が進行してもう遅かった
そして
樹sibe
俺は慎太郎が亡くなってから気づいた
「余命3か月」だったということを
あのとき聞いたのは余命宣告されたから
だよね…
なんで俺は気づかなかった…
そう頭によぎる
慎太郎は優しい笑顔で眠っていた
俺は一気に涙が出た
樹「慎太郎…聞いてないって…(涙)」
樹「もっと2人でいたかったよ…(涙)」
その時
まるで慎太郎が俺に話かけるような声が
聞こえた
「樹、?ごめん…余命のこと言わず
いきなりいなくなって…」
本当だよ…
「でも、俺の分まで生きてね…」
うん、分かってる
でも、俺、慎太郎いなかったら…
「俺がずっと見守ってるよ」
……俺、慎太郎の分まで生きるから…(涙)
そう言って俺は慎太郎に涙ながらこう言った
ー完結ー
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泣く…