「龍聖、準備おわった?」
「んー、あ、うん。おわった」
「そ。後はお引越し業者がやってくれるみたいだから先に家に行って挨拶回りするよ」
「ハァー?俺はやんねぇカラ。パスパス〜」
「はぁ、もう。じゃあ早く乗りな。」
(あー、サッカーしてぇ〜)
俺は士道龍聖親の仕事で埼玉に引越しする事になった。埼玉…あー…中学時代に天才って呼ばれてた奴がいたな…今では聞かないし、ソイツもそれまでのニンゲンだったんだろ。何が楽しくて生きてんだソイツ。当然、東京でも俺に着いてこれる奴は居なかったケド…
(あーあ、面白ぇ奴いねぇかな…)
「龍聖、着いたよ。起きな。」
「ん、あ”ぁ?…あぁ。 」
「私達挨拶回り行ってくるけど、龍聖は家に居る??」
「ココら辺サッカー出来るトコねぇの?」
「サッカー?…あー、真っ直ぐ進んで左行ったら広い運動公園があるハズよ」
「んじゃサッカーしてくる」
「はいはい。気をつけなさいよ。」
「ん。」
左手にサッカーボール。右手にスマホ。プラス両耳にはエアポッツで洋楽を。そして公園へ向かう…段々公園に近ずいて行き、両耳のエアポッツを外すと、男子高校生3人位の声と共に、何かを蹴っているような音が耳に入ってきた。
(…サッカー)
馴染みのある音と掛け声で使われるサッカー用語。生まれてずっとサッカーの俺に分からないわけが無い。公園のベンチに腰を掛け、彼ら3人の様子を伺う。
(アイツ、どっかで見た事ある顔してんな。)
んー。と頭を回転させ記憶を漁る。すると、頭の映像と目視している顔がピシッ、と重なった。そうだ、アイツか。
(埼玉の消えた天才ちゃん…)
「…なぁ、俺も混ぜてくんない?”潔世一君”」
お疲れ様です🙌🏻私が大好きな士潔です!!視点がコロコロ変わる事があると思いますが読んでくれると嬉しいです!!それでまた次回!
♡🟰100で次回
コメント
2件
うわぁ ッ ! ! ,最高です 🥹👏🏻