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「……!!」
「………!!!」
海兵もリカもリカのお母さんも驚きの空気を出す。
コビーは沢山汗を流し、ハァハァと息を乱している。
一方殴られたルフィはと言うと笑っているのだ。ゴムだから打撃は効かないのだが、誰だって殴られたらいくら友達でも普通は嫌だろう。
そんな様子を見て、ゾロとエマは顔を見合わせる。ゾロは呆れたような安心したような目でこの光景を見つめ、エマは小さく笑いながら、いいの入ったとか何とか思っていた。
「やったなこのヤロォ」
「!!」
「このやろ このやろ」
するとルフィは直ぐに反撃をしだす。が、やはりその目は笑っており打撃もモーガンと戦った時とは比べのもにならないくらい軽い。
まあしかし殴っているのには変わりないので、海兵にはすぐ静止を入れられる。
「!やめたまえ!!!これ以上この町で騒動を起こす事は許さんぞ!!!」
「おいおいやりすぎだ」
『ルフィ、そのへんで』
「君らが仲間じゃない事はよくわかった!!!今すぐこの町を立ち去りなさい!!!」
ゾロとエマの二人がかりでルフィを止め、海軍に言われた通り三人はこの家を出た。
ルフィの顔は清々しく、また殴られてボロボロのコビーの顔も決心で満ち溢れていた。
「(わざとか…!!!僕のために!!!わざと僕にけしかけて…!!!殴られて…!!!エマさんの便乗も僕を思ってのことか…!!!
また…!!僕は最後の最後まであの二人に頼ってしまった!!!何も変わってないじゃないか!!!ぼくは…!!バカか…!!?
ここからはい上がらなきゃ本当にバカだ!!!)」
外で周りにガヤガヤ注目されてる三人を他所に、コビーはスタッと立ち上がる。
「僕を海軍に入れて下さい!!!雑用だって、何だって喜んでやります!!海兵になるためなら!!!(よしやるぞ!!ぼくはやる!!!)」
「中佐!私は反対ですよ!悪いがね、私はまだ君を信用しきれない」
「!」
「海賊が海軍のスパイになるという例もある。まずは君の素性を調べて……」
反対している海兵の言葉に、だんだんとコビーも押し黙ってしまう。しかしコビーの決心はこんなことでは折れない。
証拠にこの海兵の言葉は最後まで聞くことは無かった。コビーが遮ったのだ。
「ぼくは!!!海軍将校になる男です!!!!」
コビーは大きく出た。しかし決して誰も笑うものはいなかった。
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