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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

111 - クールな彼と育む、真実の愛のカタチ -9-

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2024年10月30日

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──お店の外に出ていた、おすすめのお品書きが目に留まって、こじんまりとした京料理屋へ二人で入った。


「……いい匂い。どのお料理も、食べたくなりそうで」


並んで腰かけたカウンターの上には、大皿に盛られた京のおばんざいが幾つも置かれていた。


「少しずつ、みんな食べてみるのもいいかもな。日本酒もちょっと飲もうか」


「日本酒、いいですね。お料理と合いますよね」


辛口の升酒ますざけを頼むと、小皿に取り分けてもらったお惣菜に箸を付けた。


「わぁー、この里芋の煮っころがし、甘辛くてほくほくで、最高です」


柔らかく煮込まれた里芋を、お箸で割って口に入れると、その美味しさに思わずほっぺたを手で押さえた。


「うん、本当だな。こっちの揚げ出し豆腐も、だしが効いてて最高だ」


彼に言われて、揚げ出し豆腐を崩して食べると、柔らかな食感がじわりと口の中でほどけて広がった。

クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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