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ランチの際には、アミとエミの二人から慰められたけれど、「いや、ほんとにそんな好きとかじゃないから」というリアクションで、なんとか乗り切った。
ただ、胸はズキズキと痛んではいたのだけれど……。
それに、かわいいもの好きなことを内緒にしているはずのチーフが、あのキーホルダーをわざわざ付けてきたのには、もっと他にも意味があるような気すらしていた……。
他の意味……矢代チーフには既に好きな人がいて、その人のことを匂わせて他の女性や、私を……これ以上近づけないためのカモフラージュ……。
それが、もしもアミとエミのどちらかだったとしたら……と、一度落ち込んだ気持ちは、悪い方へばかりダダ下がりをしていく。
「「元気出して、美都」」
声を合わせたアミとエミの二人から、「ガンバ」と言うように握った拳を見せられて、「うん」と頷く。
これ以上はもう心配をさせたくなくて、「大丈夫だから。本当に」と、笑顔を作った。
「「私たちは、美都の味方だからね」」
二人のエールに、もう一度「うん」と頷く。たとえ矢代チーフが、彼女たちのことを気にかけていたのだとしても、こんなにもいい友人なんだもの、私も妬いたりなんてしないできっぱりと応援をしようと誓った……。