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昼休憩後は、ミーティングで展示会での報告をすることになっていた。


展示会に参加した各グループが、それぞれに興味を持った展示内容などを発表していく中、やがて私と矢代チーフの番になった。


ホワイトボードの前に二人で立つと、いつの間にまとめたのか、チーフがびっしりと文字で埋まったペーパーファイルを開いた。


覗き込んでみると、そこには各ブースの特徴と気になった点の他に、二人で話し合ったポイントなども加えられていて、さすがだなと感じた。


自分自身の仕事の他に、私たち部下のサポートもしつつ、ここまで完璧に社内プレゼンを仕上げてくるなんて、にわかには信じられない気さえする。


時折、意見を促されて、あの場で話したことを思い出してコメントを添えると、チーフは「うん、その通りだ」と頷いてくれて、完璧な上司のせめて足手まといにならなくて良かったと思えた。


「アシストで付いてもらった川嶋さんとも、よく意見が合ったこともあり、滞りなく展示会を回ることが出来ました」


パタンとファイルを閉じると、メガネのフレームを軽く指で挟んでこちらを見やる涼やかな眼差しに、「ハイ!」と、改めての尊敬の念を込めて答えた。


「──以上です」と、チーフが話し終えると、周囲から拍手が湧き起こった。


こういうところが、本当にクールすぎて……。展示会の場では、『収穫トップはドリーミーカプセルだろうな』なんて笑っていた姿とは180度違っていて、あんまりにもギャップ萌え過ぎて……。



ねぇ、こんなのって、やっぱりどうしようもなく好きにならずにいられないよね?

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