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yukino
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※肌色注意⚠️
きみは僕のもの 後編
(前編読んでいた方が話の流れがわかるかもしれないです)
「うちにおいで」
返事はしなかった。
しなかったというよりは、させてもらえなかったというのが正しいのか。
やっと冷えた体に替えの下着と洋服を着させてもらった。
勇斗に手を引かれシャワールームを出た。さすがにスタッフの人たちに見られたらまずいと思い振り解こうとしたが怪力勇斗の力強さに勝てるはずもなく、結局ふたり手を繋いだまま楽屋へ戻った。
その間、スタッフさんに見られることがなかったので、とりあえず一安心。
「準備したら行くぞ」
「……うん…」
ある程度荷物はまとまっているので、割とすぐ楽屋を後にすることができた。
どうやら勇斗は事務所の車ではなく、自分の車で来たらしい。駐車場で車の大きさに圧倒されつつ後部座席に乗り込もうとしたら「違うでしょ」と言われ、指さされたのは助手席だった。
「仁人は俺の隣でしょ」
「でも…」
「なに悩んでるの?いいから早く乗って」
助手席に座るのがおこがましく思えて遠慮していた。だって、図々しい奴とか思われたら嫌だし…それに、勇斗の好きな人とか乗せたりしてるのかなって考えたら悲しくもなった。
「…失礼します」
「ふはっ、なんで敬語?」
外車だし、まして好きな人の車なんだから緊張してしまう。それに左側に運転手がいるのは違和感があったがさすが良い車だからか座り心地は良かった。
「(…今日は、疲れたな…)」
朝から夜まで仕事だったためさすがにこの時間になるとドッと疲れがでてくる。ついつい瞼が重たくなってくるが
、気を紛らわすために車の外を眺める。東京の夜はキラキラ宝石が散りばめられてるように眩しい。窓にうっすら勇斗が真剣な顔して運転している姿が映った。
かっこいい……
「ふっ、ありがと」
「……?…えっ…」
「がっつり声に出てたよ」
「…うそっ、」
「あははっ仁人、茹蛸みたい」
「言うな……」
※
マンションに着いて昇っていくエレベーターでふたりきり。会話も特になく、静かだった。
ただ車から降りてから繋いでいるお互いの手は熱かった。どういうつもりで繋いでいるのだろう。そんなこと聞けなかった。勇斗の家に行くのはずいぶん久しぶりで、最後に行ったのはいつだろうと思い出していた。
勇斗が鍵を開ける。
先に入るように促されてドキドキしながらまだ電気が付いていない玄関へ入った。
「暗っ…おじゃましま…」
ガチャリ、鍵が掛かった後すぐさまダンッと背中に衝撃。壁に押さえつけられてる。一瞬、息が詰まった。
「ッう、…痛っ…」
「仁人はさ、誰にでも誘われたら簡単に着いてきちゃう奴なの?」
「…は?」
薄暗くてよく顔が見えない。
ただ目の前に勇斗が居るのはわかった。
「勇斗がおいでって言ったんじゃん…」
「でも少し抵抗したっていいんじゃない?」
「…別に勇斗だからいいかなって」
「そうなの?」
「……うん」
「なんで俺だといいの?」
「それは、」
好きだから。
なんて、そんなこと言えたら。
喉に引っ掛かってる言葉が出てこないように黙り込む。するとパチって音がすると玄関の電気がついた。眩しい。
勇斗は真剣な眼差しでこちらを見つめてくる。なにもかも見透かされてるような、そんな瞳耐えられなくって視線を逸らして身を捩って、逃げ出そうとした。
「仁人、俺のこと嫌い?」
泣きそうな勇斗の表情に目を見開く。
「俺は好きだよ。グループが結成された時からずーっと。仁人を誰にも渡したくないくらい、ぜんぶ大好き」
頬に手を添えられ、親指が唇を撫でる。
「…ッはや、」
名前を言う前に掻き消された。
唇にふれる柔らかいものはすぐに離れていく。とても優しい手つきで頭から頬を撫でて、すぐまた唇が重なり合う。
初めてのキス。
嬉しくて視界がぼやける。
やさしくて気持ち良くてずっとしていたい。絡めていた手を解いて首に腕を回して強く抱きしめた。勇斗は嬉しそうに小さく笑ってキスを堪能するかのように目を瞑った。
少し息が苦しくなって、唇を離した。
勇斗の厚みのある唇が唾液で濡れて艶っぽくなっているのを見てカッと顔が熱くなる。
「そんなエロい顔すんなよ」
「…ッ!?、してない!そんなッ」
「もっとして、物欲しそうな…そんな顔になってるけど?」
「……ぅッ…」
図星で俯いて、考える。
もう覚悟を決めたほうがいいのかもしれない。伝えよう、自分の言葉で。
「……そうだよ」
「…え?」
「俺だってずっとずっと前から好きだった。でも男同士だから、伝えないでおこう、死ぬまで片想いなんだろうな思ってた。でもやっぱり勇斗が好き…いちばんかっこよくて、優しくて、誰よりも真面目で、でもちょっと天然で抜けてるところとか…大好き…全部欲しい…俺に勇斗をください…」
「……じ、じんと…ッ」
勇斗をチラッと見れば、口元を手で覆っていて、顔なんて見たこともない程真っ赤っかだった。そんな彼が堪らなく愛おしい気持ちになって、縋りつくように抱きついた。
「とんでもない愛の告白じゃん…」
「そうだよ、1回しか言わないよ?」
「うっ…俺今、死んでもいい…」
「なんでだよ」
「幸せすぎて」
勇斗がとても嬉しそうにするもんだから、なんだ、もっと早く伝えれば良かったのかなって後悔した。でも長い間、遠回りしてしまったけど、きっと今が俺たちにとってベストなタイミングだったんだろう。胸がじんわりあたたかくなる。自分も幸せな気持ちで胸がいっぱいだった。
死ぬまで隣にいさせてね。
※
「お願いします!!仁人様!!この通りです!!」
まるで命乞いするかのような綺麗な土下座に少し引いた。あの甘ったるい雰囲気はどこへいったのか。あの後すぐリビングに移動してとっくに0時は過ぎて遅い時間だったので、もうお風呂を借りて寝ようかなだなんて考えてたら「風呂一緒に入ろ♡」だなんて言われて却下したところだ。
「なんでダメッ!?」
「今日朝から仕事で疲れた…ゆっくりひとりで入りたいよ」
「そこをなんとか!お願い!仁人と風呂でイチャイチャえろいことしたい!!」
「そっちが本音かよ」
「どう考えてもイチャコラセックスする流れだろうが!」
「ほんとお前……」
「仁人……」
「…うッ……」
こういう時だけきゅるるん子犬みたいな瞳して…ずるい
「わーーーかった!わかったからそんな顔で見ないで…」
「よっしゃぁああッ!」
さっそく言わんばかりにひょいとちゃっかりお姫さま抱っこされ、風呂場に直行。ルンルンご機嫌な怪力勇斗に抱っこされながらあーやっぱりやめればよかったかな…なんて思ったり。
「……ッあ、…ん、…そこはいやぁ…」
「あー…やっばい、仁人えろすぎ」
自分の家と比べて少し広めの浴室。あっという間に服と下着を脱がされてしまいお互い裸になって「俺が体洗うから!」と目をガン開きにする勇斗にぬるぬるとボディーソープであちこちいやらしい手つきで洗われる。
「はーッ…やっぱ全身もちもちで触り心地いいね♡すげー興奮するんだけど」
「ひゃっ…、おしり、だめッ」
「この乳首もやっぱかわいいなぁ〜えいっ」
「〜〜〜ッ!!」
くりっと優しく甘い刺激に全身が震える。そこだけは本当にだめ。自分で弄ってても気持ち良いのに好きな人に弄られたりなんかしたら…自慰の時の妄想が現実になりつつあることに戸惑いを隠せない。
「はやとっ、だめっ、……ぐりぐりしちゃだめッ!」
「え〜なにそれ煽ってるとしか思えないんですけど?」
チュッて啄むような軽いキスされる。
勇斗が乳首へ刺激をするたびにビクンビクンと体が反応してしまう。気持ち良くて口がだらしなく開いた隙間に勇斗の舌がぬるっと割り込んできて可愛げのあるキスから濃厚で激しいキスへとかわっていった。混じり合った唾液が顎を伝う。その間も勇斗は器用に指を動かして甘い快楽へと堕とそうとしてくる。
「…ぷはっ、…ぁあッ、はやと、イくっ、イっちゃう…ってぇ…」
声が震える。「乳首だけでイっちゃうの?」だなんて小っ恥ずかしいこと言ってそこへの刺激をやめてくれない。
「おねがい、もうイくっ、……はやとの指でイっちゃうの……」
「…いいよ、イきな」
耳元で甘く低い声色で囁かれる。
ゾクゾクして耳まで性感帯になったようだ。グリッと強くつねられた。
「ぁああッ……っ!!」
びくんっと大きく体が跳ねた。自分の勃起した先っぽからぽたりぽたりと精液がこぼれ落ちる。はぁ、はぁ、っと呼吸が乱れ、勇斗に体を預ける。優しく抱きしめてくれて「ちゃんとイけて偉いねぇ」だなんて子どもをあやすように頭を撫でてくれる。
「仁人、へばってるところ悪いんだけど、俺のも苦しいんだ」
「…ぁえ?」
ぼんやりしてると片手を掴まれて、勇斗の下半身に手を持っていかれる。指に触れるものの大きさにギョッとした。
「(………でっっっか!?!?)」
「俺のも気持ち良くしてくれる?」
「…ぅん…」
反応を見てか照れ気味の勇斗に膝をつく。目の前にある大きく反り勃っている陰茎に触れるとピクンと反応する。
「仁人、く、口でシてくれるの?」
「えっ……だめかな?」
「いや、ぜひお願いします」
「手でしてくれるかと思った…」とボソボソっと言っていたのは聞こえていなかった。
ぺろっと舌先で先っぽを舐めれば少ししょっぱい味がしたけど、嫌ではない。亀頭を口に含ませて自分の唾液を絡めれば滑りが段々と良くなった。じゅるじゅると音を立てながら続けてるともともと大きい勇斗のモノが硬くなっていくのがわかる。チラッと見上げれば眉間に皺を寄せてなんとか耐えている様子の勇斗に嬉しくなった。ちゃんと気持ち良くなってくれてる。その事実につい動きを早めると頭上から「仁人っ」と焦ってるような声色で名前を呼ばれる。動きを制止するように頭に手が置かれたが構わず続けた。
「もう出るからっ、とまって…」
「んん〜ッ」
「ちょ、じッ…仁人ってば!」
「もうイくッ」って言ったのと同時に頭を強く離され口から硬い陰茎が抜かれた。だが次の瞬間、顔に熱いなにかが掛かって思わず反射的に目を瞑る。
「あッ!?ごめん仁人、…顔射しちゃった…」
「……さいてー…」
「いや、ごめ、出すの我慢しようとしたけど、気持ち良過ぎて間に合わなかった…てか、やばいめちゃくちゃエロいですわ…」
顔に掛かってる白くて粘ついたものを指先で触る。これが勇斗の…精液…
ぺろっ
「わぁー!?そんなん舐めるな仁人ッ」
「おいしくない」
「当たり前だろーがっ」
焦りまくりの勇斗が「ペッしなさい、ペッて!」だなんて保護者みたいなこと言うが不思議と嫌ではなかった。やがて持ってきたフェイスタオルで優しく丁寧に拭き取られついでに洗顔用の泡で洗ってくれて綺麗に流してくれた。
「もう、のぼせそう…でよ?はやと…」
「そうだよな、仁人顔赤くなってきたもんな…」
ふらふらになりながらも手を引かれ、バスタオルで全身優しく水分を拭き取ってくれた。ぼんやりしてる自分に世話好きな勇斗は下着も履かせてくれて寝る用のTシャツと短パンは勇斗のものなので大きめなサイズで少しぶかぶかだった。
ドライヤーもしてもらって、襲ってくる睡魔と戦いながら「仁人寝るなーッ」って起こされながらなんとか頑張った。
「はい、水多めに飲んで」
「ん、ありがと…」
座っただけでわかる、質の良いマットレスを使ったひとりで寝るには大き過ぎるベッドの端に座らせてもらい持ってきてもらった水を全部飲んだ。
「…ぷはッ、おいしい、」
「ごめんな、無理させちゃって…」
「別にいいよ、俺も嫌じゃなかったから…」
ぽすん、と横になった。
今日だけで色々なことがあり過ぎて本当に疲れた。だけどとても幸せな日でもあった。
「俺は明日撮影があるけど、明日オフだろ?たくさん寝な」
「……んっ、……」
「おやすみ仁人」
「お…やすみ…」
瞼は重くてソッと閉じる。もう限界。
優しい手つきで頭を撫でてくれて、気持ち良い。チュッとおやすみのキスをしてくれたのを最後に記憶が途切れた。
※
すぅすぅと寝息を立てる仁人に薄手の掛け布団を掛けてあげた。
「ごめんな、仁人」
寝たのを再確認し、カバンから取り出したのは仁人のスマートフォン。
パスワードは数ヶ月前にたまたま見えてしまい、その通りに6桁の数字を打ち込む。悪いことはしてると自覚はある。でもやっぱり仁人のことが心配過ぎて楽屋で仮眠をしている時にバレないようにインストールしといたGPSアプリ。
仁人が自分に好意を持っていることはだいぶ前から気づいていた。でもまだ時期じゃないともどかしくありながらも、ちょうどいいタイミングを伺っていた。
さすがに仁人がリハ終わり後、シャワールームで自分の名前を呼びながら自慰をしていた時はたまらなく嬉しくって震えた。しかも熱烈な想いをぶつけられて、とても幸せだ。
仁人もそんなに俺のこと好きだったんだね。
アプリを長押しして削除した。
もう、必要ない。
ずっとそばにいれるから。
「俺のものだからな」
きみは僕のもの 後編 終
愛が重めなsn さんでした
読んでいただきありがとうございました。
コメント
2件

最高でした…😭✨ありがとうございます🙏🏻🙏🏻✨
わあ、完結…!いや、後編と言いつつちゃんと彼らの幸せな未来が見えた気がして、すごくあたたかい気持ちになりました。仁人の照れながらの告白、めちゃくちゃ愛おしかったです。「全部欲しい」ってストレートに言えるの、勇斗じゃなくても死にたくなるくらい嬉しいだろうな…と思いました。ラストの「俺のものだからな」の一言がすべてを締めくくってて、もう。重いけど安心できる愛の形、すごく好きです。お疲れ様でした!