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第1章ここはどこ?
「ん〜……?」なんかヘッドのさわり心地がいつもと、違う気がする。
それにこんないいヘッドで寝た覚えなど一切無い。
あたりを見渡してみる。
いつもならここに漫画の入っている本棚があるはずだ。
なのにそこには、花瓶が置いてあった。
見た感じ普通の部屋だ。
一人部屋というよりは、少し広い感じがする。
なんで俺はこんなところにいるんだ?
記憶が曖昧でよくわからない。
ガサッ!ビクッ!急に物音がしたので見てみると……
「なんだ……ミミィじゃないか。」
ミミィとは、俺の飼っている猫だ……
ネーミングセンスが悪いのは許してくれ!!
…「あれ?」そこにいたのはミミィじゃない別の猫だった。
見覚えのない首輪をしている。
でも、少しミミィに似ている。
こいつは一体誰なんだ……
「あっ!目覚めたの?」……!
声は高すぎず低すぎず。
髪はロングで腰まである。
目は少しパッチリしているけど少しかっこいい感じだ。
服装はスカートを履いている。
いかにも冒険者っぽい。
魔法使いって感じがする。
「別にそんなにビビらなくてもいいのに」「ビビってなんか……」
ちょっとかわいいなこの子。
俺と同じくらいかな。
優しそ〜だな〜って何やってるんだ俺!
そういうことじゃなくて……!
もしかしたらこの猫について聞けるかもしれない。
この家の猫かもしれないし。
「あの……ここにいる猫ってお前の飼っている猫か?」
「お前って人聞きの悪い人。残念だけどその子は見たことない。」
見かけたことがあるでも無く、見たことがないと……じゃあこの猫は何なんだ?
なぜかミミィに似てるし。
もしかしてこういう部屋がいくつもあるのだとしたら別の部屋の猫だってことも……やめよう…なんかバカバカしくなってきた。
「あの~何があったかわからないけど、とりあえずご飯食べない?お腹減ってる?」
「ありがとう。その前にいっこ聞いていいか?」
俺は恐る恐る訪ねた。
そういうやつでおこる人をみたことがあるからだ。
「いいけど何?」
……「ここはどこだ?」