「……理沙、おまえには本当に寂しい思いを、させたよな」
銀河に、肩をグッと抱き寄せられる。
「すまなかったな…理沙」
私を抱く手に力がこもり、そのまま肩越しにチュッとキスをされた。
「…銀河、みんないるから…」
気恥ずかしさにボソボソと口の中で言うも、
「いたって、いいだろ。ずっと、我慢してたんだからな」
彼の方はまるで気にもしていない風で、さらにキスを迫ってくる。
「好きにしろや」
と、流星がくるりと背中を向け、
「もう、しょうがないな…」
と、天馬がわざとらしく唇をとがらせて見せる。
最後に、三日月が、
「私たちは、もう帰りますので、あとはおふたりで、どうぞ」
と、口角を引き上げてにっこりと微笑んだ。
「2人になれたことだし、今日は思いっきり……」
みんながいなくなると、銀河がさっそくそう口にして私に向き直った。
「思いっきりって……」
「おまえを、愛してやるから……」
両手で私の肩をつかみ、「……思いっきりな」と、再び唇を寄せる銀河に、「ん……」と、身をゆだねた。
彼が、銀河がこうしてそばにいてくれることが、たまらなくうれしくて、愛おしくて、
彼の背中にぎゅっと腕をまわすと、その存在を確かめるように強くきつく抱きついた……。
ーENDー
この後、もう少しだけ「おまけのキス編」が続くので、お楽しみに。
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