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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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題名〜私が今生きているのは彼のおかげ〜

第1章〜私の恩人〜

私(湊月(22))は結婚して2年目の夫(遥輝(22))がいる。

遥輝はとても鈍感で、アホで、ドジなところもある。しかし、そんな彼も私の命の恩人なのです。


遡ること、5年前。私はとても辛かった。


私はとある病気でまともに歩くことが出来なかった。

中学卒業したら出ていってもらうから。と母から言われた。母は毒親と言われるほどで、殴られたり食事を抜きにされたりするのは当たり前。健康でない私に愛想が尽きたのか、日に日に冷たくなって言った。

父は母にとても弱く何もかも言いなり状態。母が男と遊んでいると父は私を捨てて逃げていた。つまり、私が16歳の時に家族分裂してしまったのだ。


私は泊まるお金も食料を買うお金もなく言わばホームレスっと言う分類になってしまった。16歳だから義務教育は外れている。高校にもろくにいけず、家もないのでバイトもできない。まともに歩くことも出来ない私はダンボールを引いてひたすらお金を集めていた。多くて500円。少ない時は0円だ。どんどん体がやせ細っていく。私はこのまま死ぬのかなっと密かに思っていた。スマホすらろくに買って貰ってなかったため。無駄に歩くと体力が尽きてしまう。

「はぁ。この先どうしよう。神様にすら見捨てられたのかな。」

私はそんなことを思うと涙が止まらなかった。水とパンで毎日を過ごしていた。お風呂にも入れず服もおなじ。靴は穴が空いていた。髪はベタベタしている。そんな私を周りは冷たい目で笑うように見ていた。私は恥ずかしいと共に日本人が優しいって言われる理由がわからなくなった。こっちに来たと思ったらからかいに来ただけ。人の目が怖く人間不信になってしまいそうだ。孤独な毎日を過ごして精神も異常になってきた。何を考えてもやる気ができない鬱にもなってきた。私の体と精神は比例するかのようにズタボロになり、生きる光すら見えなくなっていた。


しかしそんな私にも好機が訪れた。


そんなこんなで一年を何とか凌いで17歳。


いつも通りお金を集めていると1人の男子高校生が友達を先に行かせこちらに向かってきた。

(また茶化されるんだろうな。) と私は思っていた。が、実際は違った。

遥輝「大丈夫か?君名前は?」

遥輝「んて、知らん人に急に教えれるわけないよね。一旦俺の家についておいで。」

私「え、?あ、うん。ありがとう」

遥輝「て。多分何も食べれてないよね。すこーーしだけ待っててくれる? 」

私は何が起きているのか分からず唖然としていたが、彼はスタスタと進んで言った。

遥輝「はい!そこのコンビニで買ってきた。弁当と。お茶!あ。名前言い忘れてたね。俺は伊東遥輝!遥輝って呼んで!」 

私「くれるの?お金ないよ。」

遥輝「お金?そんなのいらないよw早く食べな?」

私は貪るように次々と平らげて言った。久しぶり美味いご飯を食べれて涙した。

遥輝「一旦家に来てくれるか?」

私「うん。私は湊月。よろしくね。」

遥輝「湊月!わかった!とりあえず歩ける?」

私「私病気で少し歩くのがキツくて、、」

遥輝「わかった。じゃあタクシー呼ぶね」


そうして私は遥輝の家に着いた


遥輝「着いたよ!階段はおんぶして行くよ!」

私「ありがと。」

私「両親は?いないの?」

遥輝「あーうん。一人暮らしなんだよね。両親は事故で亡くなった。湊月は?どうしてあんな所に?話せないならいいよ!まだ出会ったばっかだし」

私「そーなんだ。それは災難だね。私は、簡単に言えば家族分裂した。」


遥輝はそれ以上質問してくることは無かった。


遥輝「とりあえず、今日から過去は君の家。俺と二人きりになっちゃうけど外で変な目で見られたりするよりマシだと思う。安心して!部屋はちゃんとあるよ! 」

私「どうしてそんな知らない人に優しくできるの?私みたいにまともに生活できずに汚いのに、」


遥輝「外見が全てじゃないと思うよ?俺は困っている人がいたら助けたいと思う。てか。さっき病気って言ってたよね。手術したら治るの?」


私「そうらしいけど、お金も家もないから受けれない。」


遥輝「ふーん。じゃあ今日から申請できるじゃん」


私はその言葉にしばらく戸惑った


遥輝「だって。今日から君はここが家。お金は俺に任しとけ?」


私は涙が溢れそうになった。

手術費はなんと50万円。高校生が払えるわけないと思っていたが、、


遥輝「俺高校特待生で、学費とか免除されてるからお金には余裕あるんだよね。50万だっけ。人が助かるなら俺はそれに使うよ。どうせ俺には使い道がないから!」


私「本当にありがとう。」


私は遥輝にお風呂に入ってきたらっと言われたのでお言葉に甘えてお風呂に行った。何年ぶりだろう。この感じ、そしてこんなに温かくしてもらったのは初めてだ。


どうやら遥輝はそこそこ大手のバイトをしているらしく普通にお金は稼げている。高校も単位を取れる優等生で、余裕があるようだ。


私は人間不信だが、何故か遥輝のことだけは信用できた。第一印象から遥輝はいい人だと私は悟った。


第2章〜遥輝の思い〜


私が生きているのは彼のおかげ

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