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第一話 異grem リメイク版
予算を組むことができたと聞き、エーミールはグルッペンの執務室に向かうこととなった。いつもなら、行動的なグルッペンがエーミールの部屋に押し入ってきていたのだが。
エーミールはグルッペンの執務室に着いた。
こんこんこん!
三回のノックを忘れずにドアノブに手をかける。部屋の中からの返事はない。
「グルッペン入るぞ。……いないのか?」
部屋から物音一つしないことから、本当にいないのだろう。エーミールはひとつ舌打ちをする。
呼び出しておいて自分は部屋に居ないとは。
ここで待っていても仕方がないと判断したエーミールは、苛立ちを込めて荒々しく扉を開ける。
そして部屋に一歩踏み入れた途端、何かに足払いをかけられる。エーミールはすぐさま反応して避けたが、警戒を怠っていた後ろから強く押されて、結局床に倒れてしまった。
「が、っ!……お、い!…….何、の真似だ」
床に押し付けられながらも、エーミールが後ろを見ると、そこには逆行で表情の見えないグルッペンがいた。
グルッペンはエーミールの上に乗っかっていて、腕を素早く締め上げる。
「…….まぁ、このあと時期にわかるだろう」
「は、なせ….!!」
腕を後ろで締められて、床に押し付けられた状態では、身動きひとつもできない。足をせめてものの抵抗としてバタつかせるも、グルッペンは動かない。
グルッペンは、今までも何を考えているのか予想もつかなかったが、今はより見当もつかない。エーミールは少しの恐怖を感じた。
突拍子もない暴力を振るわれ、青ざめたエーミールはグルッペンを意味もなく睨みつける。
「あぁ、勘違いするな。少々俺の都合に付き合ってもらうだけだ」
「は、?」
特に弁明にも説明にもなっていないグルッペンの言葉に、エーミールはこめかみに血管を浮かばせる。
エーミールの視覚的情報では、グルッペンがどんな表情をしているのかわからない。しかし、エーミールを見て嗤っていることだけははっきりわかった。
「とりあえず、今は眠っていてもらおうか」
「な、?!…….がはっ、!」
グルッペンは腕の拘束を解いて仰向けにさせると同時に、エーミールの鳩尾を狙って一撃を入れた。
鳩尾の奥には神経が集中している。過剰な痛みを叩き込めば、脆弱な人間はそれに耐えられずに気絶する。
(くそ、が……ぁ…….!!)
激しい痛みで息ができなくなる感覚を前に、プライドの高いエーミールでさえ、視界が黒く染まるのに抗えなかった。
「……さてと、準備するか」
気絶したエーミールをひょいと抱え、グルッペンは壁の一部を触る。ガコンという音と共に、本棚が少し動いた。
本棚とは思えないほど軽いそれは、扉の役割を果たしているようだった。その奥には暗く、細長い階段がある。グルッペンはそれをひとつひとつ踏み締めて下っていく。
その顔には、隠しきれないほどの興奮と愉悦が浮かんでいた。
とろとろと、なんだか心地のいい眠気が頭を支配している。肌が直接シーツに触れているような感触があり、エーミールはある種の快感と羞恥を感じる。
起き上がるか、眠りにつくか。そんな意識の狭間にいるエーミールは、違和感を感じる。
先ほどまで、何をしていた?
「……っ、!…….なん、だ…..これ?」
違和感が危機感に変わり、勢いよく体を起こそうとすると頭上でガチンッと無機質な音がする。エーミールはばっと顔を上げると、頭上では手枷を嵌められているのがわかった。そこから動けないよう鎖で固定されている。
それだけではない。エーミールは一糸纏わない状態だ。文化的な活動をしている人間において、この上ない屈辱的な格好だ。
「……クソッ、なんなんだ一体?!」
そこでエーミールは部屋を見回す。そこはなんの変哲もない普通な部屋だ。ベットがあって、灯りがあって、そして何やら怪しげな器具が散らかっているだけの。
「エーミール、起きたのか?」
頭上から声がかかった。バリトンボイスで妙にムカつく口調に、エーミールは感情を隠しもせず唸る。
「グルッペン……!どういう事だ、これは!」
「まぁ待て、そう怒るな」
グルッペンは、怒り狂っているエーミールとは対照に冷静に対応する。その反応がよりエーミールの逆鱗に触れているのだが。
「何だと…..?!」
「ふむ、ここまで怒るとは思わなんだ」
グルッペンはお互いの顔が見えるところ、エーミールが拘束されているベットの横まで近づいてきた。ただ何も言わず、気味の悪い邪悪な笑みを浮かべるだけだった。
ぞくり。
この馬鹿らしい状況ではあるが、この場の生殺与奪の権理を持っているのは、グルッペンだと思い出す。
不意にグルッペンは左手をエーミールにかざす。もう一方の手は、首に堅苦しく鎮座していたネクタイを緩める。
「エーミール…..」
グルッペンはエーミールの頬を、割れものかのように、いやそれ以上に優しげな手つきでするりと撫でた。びくりと揺れるエーミールだが、すぐさま睨みつける。
「…..お前は俺をどうするんだ」
「この状況になってもわからないのか?….性的交渉、まぁ、俺には性器がないからな、つまりはセックスもどきだ」
うっそりとグルッペンは恐ろしいほど静かな微笑みを浮かべる。
「……なぜ俺なんだ。女を用意することもできるだろう」
無様な格好をさせられてなおするような質問じゃない。分かっていながらも、しかしエーミールは聞くしかなかった。ほんのわずかな希望を言葉に託し、必死にそうであってほしいと願う。
そんなエーミールの無様な足掻きを、嗤って否定する。 グルッペンのその瞳に、仄暗い恋慕を垣間見た。
「……女ではなく、俺に対して…..欲情している。そう言いたいのか」
「肯定だ」
グルッペンはベットに乗り入れ、エーミールの足を掴む。そして下に引っ張ることで余裕のあった腕の拘束がキツくなる。
「っ、離せ….!!」
抵抗しようと足をバタつかせるが、なぜか力が入らず振り解けない。そうしているうちに、足にもまた拘束具がつけられた。
「エーミール、これを飲め」
「、んむぅ?!」
エーミールの口に、グルッペンは何かを飲ませる。それは、甘ったるさを存分に残しながら後味に苦味を感じる、とろりとした液体だった。
「な、なに….?!」
「さぁ、楽しもうじゃないか。エーミール……!」
興奮したように、グルッペンはエーミールに襲いかかる。グルッペンはエーミールをうつ伏せにさせた。尻を突き出させる格好になるが、これまた絶景かな。
冷たいままのローションをエーミールにふんだんにかける。そしてグルッペンは指を一本、エーミールの中に入れる。
「….ひ、う゛ぅ……!!」
異物感しかないはずだが、エーミールは苦しげに漏らす喘ぎ声の中に確かな快感が混じっているのがわかった。
グルッペンが飲ませたのは媚薬である。しかし、肌の感覚が鋭くなって体温が上がり、持久力がつく程度の代物だ。
開発もしていないエーミールが後ろで感じるなど、よほどの才能を持っていないと有り得ない。グルッペンは嬉しくなった。
ぐじゅ、ずぷ、
卑猥な音を立てて指をかき回すグルッペン。
「…..ころ、す、ぅ、…ぁあ゛_____!」
エーミールは暴れ出したいほどの不快な感触の中に、快楽が混ざっていることがわかった。尊厳をひとつひとつ破壊していく屈辱感に加え、エーミールはある意味気を飛ばしそうになる。
また、グルッペンのこの行為に困惑もしている。
欲情していると認めたグルッペンだが、彼は機械だ。そのような生理的現象は起こり得ないはず。
エーミールは先ほどまで抱いていた怒りはとうに消え去り、恐怖や困惑で頭が真っ白だ。
「…..な、….ぜ?なぜ、こん……な、ぁ゛?!」
「ふむ、なるほどな。今は怒りや絶望よりも困惑が大きいか」
冷静にエーミールを観察するグルッペン。エーミールに今怒りの感情が無いことに少し不満を感じる。
エーミールが向けてくる憤怒や呆れなどの感情が、グルッペンにとって、とても心地よかった。それを感じるために、エーミールを今まで散々に振り回してきた。
グルッペン自身それが恋情だと理解していた。そうして、もっともっとと求めていくうちに、このような暴挙に出たのだ。
「い゛___?!、な、なに….っ、…を….いって、…..ひ、」
いつのまに増やしていたのか、三本もの細長い指がエーミールの中に入っている。それぞれが自由に動き、案外優しげな動きで解していく。
「ぐる、….っぺ、….やめ、」
指が増えれば圧迫感も増えていく。異物感、不快感、屈辱感が混ざり合って、吐き気すら催す現状。エーミールはどこか一歩引いた場所で観測している気分になった。
「エーミール、目を逸らすな」
ばちん!!
「が、っ?!」
グルッペンはエーミールの尻を叩いた。かなり力を入れたのか、赤くなっている。
グルッペンからの責苦に、エーミールは現実を逃避していた。それを痛みという原始的な方法で呼び戻し、現状を認めさせる。
エーミールは明確な憎悪を持って現実に相対した。
「…..ほう。やはり、俺は間違っていなかった」
そんなエーミールに、グルッペンは手を止めない。しっかり見つけておいた前立腺を、これでもかと言うほど刺激する。
ぐちゅ、ぐちゅ………ぎゅぅ!!
「あ゛、っ____!!…..やめろ、…..や゛、っ____?!」
白濁を撒き散らし、絶頂を繰り返す自分に戸惑いを隠せないエーミールを、グルッペンは仰向けにする。
かちりと目が合った。
エーミールは生理的な涙で潤んでいる。目元は赤くなっていて、とても扇状的な色気を孕んでいる。
しかしそこには、普通の人なら息が詰まるほどの殺意が込められていた。
「…..その目で俺を見るのはお前だけだ」
指を抜いたグルッペンは、ディルドを取り出す。それは平均以上の大きさと凶悪な形も相まって、エーミールは一時的に怒りを忘れるほどだった。
それにローションを塗り、エーミールに当てる。
「な、に….を……..?!」
ずぷん!!
「っあ゛、____?!、やめろ、……む、りだ!、こ…..れ゛、い、….じょうは…..っ、___!」
ずっぷりと根元まで飲み込んだエーミールは、痛がるようなそぶりは見せず、苦しさと大きすぎる快感を得ているようだった。
いよいよ自分を繕えなくなるほどの衝撃が、エーミールを襲う。はくはくと、酸素を求めて口が開閉するが、そんなエーミールを労ることなく無遠慮にディルドを動かす。
先ほどからずっと刺激してきた前立腺を目掛けて、何度も何度も突く。過ぎた快楽で拷問にも感じるエーミール。
「エーミール、まだいけるだろう?」
「こ゛、ろす!!….ひ、…ぅぐ…..!…ころ、….ころし、てや、…ぁ、あ゛_____!」
労りも、慮りもクソもないような自己中心的なグルッペンに対して、エーミールは快楽で頭がおかしくなりそうになりながらも、はらわたが煮えくりかえる怒りも持っていた。
それでもエーミールは人間なので、限界は訪れる。
何度も何度も絶頂を繰り返し、人が抱えるには大きすぎる負の感情を持つことで、意識があやふやになっていく。
(、意識が…..保てない….く、そが….)
「…….まだだ」
ずぷん!!ごり!!
「ぎゃ、______?!」
絶叫。
エーミールの最奥を、グルッペンがディルドで叩く。
「ふ、普段のお前の姿からは想像できない声だな」
「な、んで….?」
絶望したようにエーミールはグルッペンを見る。今気を失えば、先ほどの衝撃ですら起きることはなかっただろう。
気を失えば、だが。
グルッペンはエーミールの新しい顔を見れて満足そうにしている。
「お前が言っただろう?….俺は、お前に欲情していると」
そこで、エーミールはグルッペンの歪んだ愛情に気づき、抵抗を諦めた。
クッッソ長くなったスマソ…..。
いつもの2倍の文章量。めっちゃ読みづらいっすよね。妙に文学的になってもうた…..orz
次はどーしましょーかね。
……pi⚫︎ivに戻ろうかな。
リクエストあったら書きましょうかね。
ではご愛読ありがとうございました!
コメント
9件

初コメ失礼します。いつも素敵な作品をありがとうございます! 可能であれば2話tnemのリメイク版をお願いできますでしょうか…?

リメイク版の投稿ありがとうございます! 個人的にs.R👟💨様の書く濃密なR18シーンが大好きだったので今回の作品でその文章をたっぷり摂取できて大満足です。 次回作、どのサイトでも絶対に見に行きます。 長文失礼しました。
初コメ失礼します!いつも楽しませていただいています! 解釈違いでしたら申し訳ないのですが、utemでut先生がemさんのストーカーをしていて、そこから無理矢理…、みたいなものリクエストお願いしてもよろしいでしょうか…? 長文失礼しました。