コメント
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うわー。うわー。 もう、大人なやり取りのutem、好きー!!(語彙力はログアウトしました)
グハッ、、(¦3[▓▓]チーン
どうも、作者の白猫ヤマトです。
今週末めっちゃ寒かったですねぇ…作者の住んでる地域は雪までは行かずも暖房付けないと死ぬレベルで寒かったです。
本当にこの季節はお布団が気持ち良くてしゃあないです。特段眠くなくても気付いたらベットに潜り込んでまいますね。
少し前から我らがオリオン座も顔を出し始めましたから、いよいよ冬本番!って感じですね。
まぁ雑談もそこそこに、今回はmzybでutemです。
では、どうぞ……
mzyb utem【月に甘えた暗い夜】
いつからか、夜が怖くなった。
夜の深い闇と静けさに、全てを奪われてしまう様な気がして汗が吹き出る。
嫌な妄想ばかりが頭を支配して、心臓が大きく不規則に警報を鳴らし続けるのだ。
そのせいでまともな睡眠がとれず、日に日に目元のくまが大きくなって行った。
薬で無理矢理眠っても、嫌な夢を見るせいで眠った気なんてしなかった。
ただでさえ仕事が忙しい時期なのに、簡単な仕事さえもいつも以上にガバが多い。
どうにかしなければまたトントンにどつかれてしまう。次はワンチャン寄生されるかもしれん。シンプルに怖い。
トントンを抜きにしても、このままじゃ気が滅入ってしまいそうだ。
…だから
だから、『彼奴』に甘える事にした。
誰に対しても行き過ぎなくらい優しくて、特に身内には滅法甘い。大抵の事はなんでも許してくれるイエスマンで、押しにはとことん弱いお人好し。頭が良いのにどこか抜けてるパークスキル持ち
珈琲の様な瞳と、満月の様な美しい瞳を併せ持つ『彼奴』
「…なぁ、エーミール」
「どうしました、大先生」
丁度喫煙所で鉢合わせた『彼奴』ことエーミールに向き直る。エーミールも疲れているのか、いつもより少しシャツがよれ、目にくまが出来ていた。
その姿に酷くそそられて、それを誤魔化すように、深く深く煙草を吸った。
不思議そうに首を傾げ口を開こうとするエーミールの顔に手を添えて
ふぅ、と煙を吹きかけた。
エーミールは驚いた様に目を見開き、そして直ぐにいつもの困った様な笑みを浮かべた。
「……one nightをお望みで?」
「さぁ、僕もまだ解ってない。…ただ」
「もうずぅっと、夜が明けてくれんのよ」
「こんなオッサンで満足できるんですか貴方」
「さぁ?でも、その辺のなんも知らんオンナなんかよりはずっとええわ」
「それに、何となぁ甘えたい気分やねん。そううかうかオンナに甘えると尻尾掴まれるからな」
「…気ぃ悪くして八つ当たりせんでよ?」
「わかっとるよ」
存外細く、それでいてしっかりとした長い指に自分の指を絡めた。
さっきまでの余裕は何処へやら。エーミールは顔を薄紅に染め気まづそうに視線を逸らしていた。
「エーミール」
「…んっ……ふ、ぅ」
カサついた唇に触れるだけの口付けを落とし、ペロりと舐めれば甘い吐息が零れた。
それは甘い蜜の様な毒で
嗚呼
嗚呼、もっと深く
濃く
満たされたい
なぁ、エーミール
お前が俺を甘やかすって決めたんやろ?
なら、元に戻れんでも文句は言うなよ?
one nightなんてゴメンや
やって毎日夜は来るから。
お前が僕に蜜の味を教えたんや
なら、その蜜が涸れるまで
「甘えさせてくれよ、エーミール」
もうきっと俺は、1人で夜を越せないから。
はい、いかがでしたでしょうか。
これからまだまだ寒なるでしょうから、皆様も体調等気を付けてください。
それでは、また次の作品で……