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「白雪さんが、芝居に本気な姿を見た時、相当頑張っているんだなって伝わった。現場のみんなにも優しく接していたり、さっきだって、痛くないように叩いただろう?」
そんな所まで見ていてくれてたんだ、
「だから、俺と付き合ってくれませんか?」
ちゃんと、真剣なんだ。
でも、
「ごめんなさい。」
「彼氏さんとか、いるの?」
もしかして、彼氏がいるから断ったと思っているのかな?
「いや、そうじゃなくて、三田さんが真剣なので、半端な気持ちでお付き合いしたくなくて、本当に申し訳ないです。」
「そっかぁぁ」
そう言ってしゃがみ込んだ三田さん。
「おれ、割と初告白かもしれないなぁ」
え、そうなんだ、
三田さんってとっても素敵な人だから何回か告白しているのかなって思っていた、
って、失礼か。
「ありがとう。素直に話してくれて。」
「い、いえこちらこそ、ありがとうございました。お気持ち、嬉しかったです。」
「うん。ありがとう。それじゃあ、戻ろっか。先戻ってて。俺少し用事思い出したから。」
「あ、分かりました、!」
どうしたんだろう、でも、告白を断った人と一緒だと気まずいのかな、
とりあえず、現場に戻るか。
「なんで断ったんだよ。」
わっ!
現場の入口の手前に大輝さんがいた。
「半端な気持ちで付き合いたくなかったですし、お友達では大好きですけど、恋愛的な意味では、」
「そうか。でも、一応うちの事務所は恋愛禁止ではないからな。」
あ、そうだったんだ、
「学生のうちは恋愛しといた方がいいぞ。多分、大人になるにつれどんどん仕事が増える。だから、今のうちだからな。」
「うん。分かった。」
今しかないのか、
「打ち上げあるから、準備するぞ。」
打ち上げっ?!
楽しみだな、!
私は心を踊らせ現場に戻った。