はじまりの島の秘密
リリーのお父さんは元、
はじまりの島の住人でした。
今リリーが居る島は、マーラ島の近くのカシナ島でした。
友達は海の精、『カーラ』と
コウモリの『チーダ』。
リリーには人間の友達が居ませんでした。
ある日、リリー達は図書館に行きました。
「リリー、上の方に古い本があるよ」
「長年誰も読んでないみたい」
「チーダ、その本取ってきて!」
チーダが本を持ってくるとカーラが言いました。
「この本、だいぶ古いみたいね」
「カーラ、チーダと私はまだ6歳だけどカーラは600年生きてるんでしょ?」
「カーラはこの本見たことないの?」
「この本は知らないな」
「見て!リリー、カーラ!この本、『マーラとリリー』って書いてあるよ!」
「え?」
リリーは本を開いてみました。
すると本には、
『第一章 少女マーラ』
『マーラは幼い頃に父を亡くし、母親はマーラをはじまりの島に置いて行きました。』
『マーラは禁断の動物を仲間にしました。』
『でもある日ダクロンが現れて、禁断の動物を二度と帰れない場所に連れて行ってしまいました…』
「マーラ凄い悲惨じゃん」
「『マーラ凄い悲惨じゃん』じゃないよ!」
「この本のタイトルは『マーラとリリー』だよ?わからない?」
「あ、そっか!リリーって言う人の事が書いてないね」
「ダメだこりゃ。カーラ、教えてあげて」
「えぇ」
「リリー、この本のタイトルは『マーラとリリー』よ。あなたの名前、リリーでしょ?」
「そっか!同じ名前か!」
「何で気づかないの…」
「ははは…あ」
「どうしたの?」
「私ね、明日から学校に行く事になったんだ」
「え!?」
「抜けて来れば?」
「チーダ!変な事言わないで!またリリーが変者扱いされちゃうでしょ!」
「いいよ。私元から変り者だし、抜けて来るよ」
「だめ!」
次の日、リリーは学校に行きました。
学校の人達はリリーを見かけると、
皆リリーの噂話をしました。
勿論リリーはいつもの事なので気にしません。
ある先生には
「あなたはこの学校にふさわしくないわ」
と、言いました。
勿論リリーは気にしませんでした。
リリーは休み時間に学校を抜け出して、秘密基地に行きました。
「本当に来た!」
「もう!遅いじゃないか!」
「ごめん。チーダ」
「もしかしてだけど、抜け出して来た?」
「う、うん。まぁ…」
「何やってんの!早く戻って!」
「大丈夫だよ。今休み時間だから」
「えー…」
「まぁいいじゃん。あとさ昨日図書館にあった本、借りてきたよ」
「ありがと」
リリーはまた本を開いて続きを読みした。
すると本が輝き出しました。
「これ何!?」
リリー達はそのまま眠ってしまいました。
コメント
2件
リリーって百合だから…ウントカセントカ(???)
これだね ふむふむ…