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第11話 - epilogue

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2025年07月06日

#SnowMan

#BL

#なべ受け

#いわなべ

#SnowManBL

#パロディ

まきぴよ

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俺と翔太は、俺の六畳一間のアパートで初めて愛し合った。

あの時。翔太と離れてすぐ、アプリは消した。

辰哉に本気かよ？と何度も確認されたけど、俺は翔太を忘れて次の出会いに向かう気にはなれなかった。辰哉はそんな俺を不憫に思ったのか、順調に交際を続けている佐久間くんから、翔太の情報を時々教えてくれていた。

💜「翔太くん、闇堕ちしてるってよ」

💜「大学行かないって駄々こね始めてるって…。会ってやれよ」

心配になるような暗い近況を聞くたびに、会って話がしたい、誤解を解きたいと思ったけど、我慢した。

時が経てばすべて解決する。それまでに翔太に相応の恋人ができたら諦めるつもりでもいた。

だってあんなに可愛いんだ。

アプリもあるし、倫理的には許されなくても年齢を気にせずに愛してくれる恋人が出てくる可能性だって十分にある。同じ高校生と結びつくこともあるかもしれない。

一方の辰哉も、受験間近の冬の間は何かと理由をつけては、佐久間くんを遠ざけていた。自分のせいで勉強に身が入らないのは良くないと思ったらしい。あいつにしては頑張っていた。

そして卒業式の日。

辰哉は佐久間くんに事情を説明して、俺たちが卒業式に参列できるよう取り計らってくれた。辰哉と佐久間くんには感謝しかない。

初めて見る制服姿の翔太は、やはり子供だった。

目を引く美しさと、可愛らしさは兼ね備えていたが、高校の制服がよく似合っていて、やっぱり学生なんだなと思った。佐久間くんの制服姿を見た辰哉は「コスプレみたいで興奮する」とか言って俺を笑わせてくれたが。

校舎を飛び出して、まっすぐに俺に抱き着いて来る翔太にキスをした。

可愛くて、愛おしくて、我慢できなかった。

父兄や他の生徒たちの目もあったのに、キスしてしまうなんて。翔太の白く細い腕を取り、俺たちは学校を飛び出した。

俺の部屋で。

💛「後悔しない？」

💙「するわけない。早く俺を抱いてよ」

恥ずかしそうに胸に顔を埋める翔太の、震える肩をそっと抱き寄せた。顎を持ち上げ、優しく唇を重ねた。触れるだけのキスで、耳たぶまで赤くなる翔太がいじらしい。

金のフープピアスが小さく揺れた。

💛「ピアスしてたっけ…」

💙「ひかに振られた時、むしゃくしゃして開けた」

口を尖らせて文句を言う翔太が可愛くて、また強く抱きしめた。耳を噛み、中を舐めると、小さく喘いだ。

翔太の主張するものを触る。腰を引く。逃げようとするその腰をぐっと自分に引き寄せた。

💛「脱いで」

言うと、ワイシャツをゆっくりと脱ぎ始めた。

胸の飾りを摘み、まだ穢れを知らない箇所を丁寧に舐めていく。ひとつひとつの愛撫に、眉根を寄せて鳴く翔太が堪らなく愛おしい。辰哉がいつか言っていたように、身体はすっかり大人だ。それでも恥ずかしがる仕草に、慣れないキスのぎこちなさに興奮する自分がいた。

この子は、俺と一緒にいて、これから、俺をはじめての…考えながらふと

💛「翔太って、俺がはじめて？」

💙「ばか！！！！！そうだよ……っ…」

俺はそれで心置きなく、真っ赤になった翔太を押し倒した。

🩷side

💙「体力の差についていけない…」

別々の大学に行ってしばらく疎遠になっていた翔太は、喫茶店で向かい合うなり、テーブルに突っ伏した。

🩷「いきなりなんだよ」

💙「照だよ。おっさんなのに、なんであんなにアッチが元気なんだ」

🩷「まだ20代なのにおっさんは可哀想だろ笑」

💙「佐久間のとこは？順調？」

🩷「あー。ふっかさんは、腰が弱くてさ。最近俺上にばっか乗ってるなぁ」

💙「ばか！声がでかい」

🩷「言い出しっぺはお前だろ」

それにしても感慨深い。

なかなかシてもらえない、と悩んでいたかつての大親友は、今や彼氏の絶倫ぶりに若干引き気味だ。ふっかさんが言うには、仕事もバリバリしてて、営業成績も鰻上りらしい。翔太がアゲチンなのかもしれない。言ったら殴られるから言わねぇけど。

仕事もプライベートも順調なんて、羨ましいカップルだと思う。まあ、翔太の病み期を俺は知ってるから余計にそんなふうに考えちゃうのかもしんないな。

カランコロン、と入り口に着けられている鈴が鳴った。

見慣れたスーツ姿の2人が笑顔でこちらへやって来た。これから久しぶりに4人で飲みに行く約束なのだ。

笑顔で現れた照さんは、翔太の手を引くと先に店の外に出た。ぶーたれていたはずの翔太も、文句を言いながらも嬉しそうに照さんにひっついていった。

💜「あいつらお熱いねぇ」

🩷「俺たちも負けてらんねぇな」

目が合い、そっと手を握った。

💜「え？あ、ココ、俺が払うの？」

後ろ手で情けない声を上げた恋人を見て、俺はなんだかむちゃくちゃ幸せな気持ちになって、声を出して笑った。

おわり。