「あ!おはよー!獅子野くん!」
「おはよう。田中さん。」
朝早く元気な田中さん。
相変わらず僕はクラスで浮いている。
話すのは、颯馬か田中さん。
挨拶くらいはするけど、他には何も話さない。
そういえば…
竹島さん来てないよな、
昨日はカフェに居たのに、
「あのさ、田中さん。竹島さんって体調不良?」
「え?獅子野くん知らない?霧谷くんが「湊に近づいたらこの世で生きていけないようにしてあげる」って言ってて、あ、そっか、獅子野くん帰ったあとか、」
え、そうなのか、?
「はよー。」
丁度いいタイミングで颯馬が教室へ入ってきた。
「な、なぁ、颯馬。竹島さんの事なんだけど、注意してくれたのか、?」
「ん?あぁ、まぁね。だって湊を泣かせるまで苦しめたんだからな」
ニカッと笑いながら頭をわしゃっと撫でてくれる颯馬。
ドキッ
今まで生きてきた中で初めて心臓が早く動いている。
な、なんだこの感情、?
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