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#ベリアン・クライアン
ぷち
276
『春の桜に恋焦がれ』
〜その姿に…恋に落ちた〜
第一舞 「秘密気持」
『わぁ……。綺麗……。』
4月。桜の舞う東の大地。フウゲツ。私達は
春の小旅行を楽しんでいた。
『主様、2泊3日という短い期間ですが是非楽しんで下さいね。』
『うん!ベリアン達もね!』
『主様!あっちにも桜が咲いてます!』
『ホントだ〜!』
ムーちゃんを抱えて庭を走る。
『主様、お待ち下さい…!』
『ふふ、大丈夫だよ。ベリアン。』
『ルカスさん、でも…』
『せっかくの旅行なんだ。主様にも羽を伸ばして貰いたいし。』
『ルカスさん…。確かに、そうですね。』
私とルカスさんははしゃぐ2人を微笑みながら見つめた。
『ベリアーン!』
私はベリアンに声をかけ手招きする。
『主様…?』
私は主様の元に近付く。
ふわっ。
『ベリアンにもプレゼント!』
沢山の桜の花びらを私の頭にふりかけた。
『えへへっ。』
『……クスッ。主様ったら。』
『ベリアンのあんな顔…初めて見たよ。』
『あぁ。ベリアンとは長い付き合いだが…。』
『問い詰めねぇとな…(≖ᴗ≖ )ニヤリ』
『悪い顔してるっす…。』
『まぁでも隅におけねぇな…ベリアンさんが抜け駆けだなんて。』
『ボスキってば…。』
『まぁ、ベリアンさんは年長者だし、主様とも1番最初に出会った人だ。担当執事としても長いからな。』
『ベリアンあれで隠してるつもりなのかなぁ…』
『分かりやすいところがあるからな、ベリアンさんは。』
『ベリアンさんの片想いなんですかね?それのも…』
『これから分かることだ。あの二人を見ていれば分かる。』
執事達は遠くから2人を見つめる。
しばらくして――
『主様、お昼ご飯までまだ時間あるみたいですし、フウゲツを堪能されてはいかがですか?』
『うん!どこに行こうかな〜。』
『フウゲツはこの季節になると桜陽祭というお祭りをやっていますよ。』
『ユーハン!桜陽祭って?』
『桜を使ったスイーツとか、桜を模したアクセサリーとかが売られてるお祭りだ。お花見したりする人も沢山いるらしい。』
『へぇー!楽しそう!』
(ベリアンと行ってみようかな…でもベリアン忙しそうだしな…。)
『なんでもこの桜陽祭。最終日の夜に夜桜と言ってライトアップされるんですけど、意中の相手と2人で見ると生涯を共にできるという言い伝えがあるらしいです。』
『…!』
(生涯を共に……。)
『主様。宜しければ私がその桜陽祭を案内しましょうか?』
『いいの?』
『はい。東の大地は詳しいですから。』
『それなら俺も……。』
『ハナマルさんは仕事して下さい。』
『主様の相手も仕事だと思うんだけど…。』
『それなら俺も行くっす!』
『アモンさん。』
『花のことなら俺におまかせっすよ。』
『では、3人で行きましょうか。』
ユーハンとアモンはふふっと微笑む。
執事たちはこっそりベリアンと主様をそれぞれ離して問い詰める作戦を実行していた。
桜陽祭
『綺麗なピンク色だ…。』
桜を模したアクセサリーを手に取る。
『出来るだけ桜に近い色になるように、試行錯誤を繰り返しました。』
『凄く綺麗…。』
『主様って、ベリアンさんのこと好きなんすか?』
『……え!?な、なんでそう思ったの?』
『やっぱりそうなんすね〜分かりやすい。』
『隠してたつもりなんだけど…。』
『顔を見れば分かりますよ。ベリアンさんを見つめるあの顔は恋をしてる顔でしたから。』
『やっぱりバレてたのか…。』
私は顔を赤くする。
『いつから好きなんすか?』
『初めて……会った日から。』
『そんな前から……。』
『一目惚れ…ってやつなのかな。ベリアンを初めて見た時…胸がドキドキして、苦しくなって…。 』
『気持ちは伝えないんですか?』
『…うん。もし伝えちゃったら今みたいな関係でいられない。それに、ベリアンにも迷惑だろうし。隠すって決めてるんだ。』
(つまり、2人は両想い…。)
(だけど、ベリアンさんも主様が好きだとしたら……。)
((両片想いということですか。\っすか。))
『『これはまた…複雑です。\っすね。』』
『アモン?ユーハン?』
『いえ、なんでもありません。』
『これはベリアンさん苦労するっすね。』
『えぇ…。今日の夜皆さんにも共有しましょう。』
その日の夜――
『すぅ、すぅ……』
『おやすみなさい、主様。』
安眠サポートも終わった私は主様の部屋を後にする。
パタンっ。
『ベリアン。主様は寝たかな?』
『ルカスさん。えぇ。旅の疲れが出たのか安眠サポートをしたら直ぐに眠ってしまいました。』
『そっか、じゃあ、ベリアン。こっちおいで。』
『え?』
執事の大部屋
『ベリアン。単刀直入に聞こう。主様のことどう思ってるのかな?』
『ゴフッ!』
私はワインを詰まらせる。
『ごほ、ごほっ。な、なにを…。執事としてお慕いしておりますよ。』
『おぉ、流石ベリアン。模範解答。』
『なんですか皆さんニヤニヤして…』
『いやぁ、ベリアンの主様を見つめる瞳がね…。愛しいものを見るような瞳というか…。』
『ギクッ。』
『あの顔はごまかせないっすよ。俺には分かるっす。』
『アモン君…』
『マナー指導で真面目な執事のベリアンさんが主様のことを愛しい目で見るなんて…。』
『ただ慕ってるだけには見えないな。』
『ロノ君とバスティン君まで……。』
『ベリアン。君は自覚してないだけで顔には出てるんだ。主様のことどう思ってるのか……ホントの気持ち今全部話しちゃいなよ。』
『る、ルカスさん…』
ルカスさんは微笑みながら近付いてくる。
『お酒でも飲みながら、ね。』
『……。』
次回
第二舞 「初戀初愛」
コメント
1件
ぷちさん、第二話まで読みました! 桜が舞うフウゲツの景色がとても美しくて、一気に物語に引き込まれました🌸 ベリアンと主様、両片思いなんですね…!「一目惚れした日からずっと」って台詞が胸に刺さりました。執事たちがこっそり動き出すのもニヤニヤしちゃいます。次回の「初戀初愛」がすごく楽しみです💕