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ザッ、ザッと土を踏む音しか私には聞こえない
君はどうだろう
周りの音を拾えるほど、自信はあるのかな
少なくとも私には無い
時々下を向いて、前を向いて
視界の端に映るあなたを
何も思わなくなった
これは無関心か、恐怖か、諦めか
まだこの1歩だけじゃ分からない
困ったような顔が、笑った顔が、私を見る顔が、その優しさが、好きなはず
好きなはずなのよ
ただの緊張に変わってしまえばもうその気持ちも変わってしまう
違うと否定して、私を否定して、あなたを否定して。
答えは導き出されない
導かれるまま、この身を任せるといつの日か誓ったはずなのに
今は前が真っ暗で進もうにも、進めない
戻ろうにも、戻れない
行き場を失って、残ったのは好きという言葉とそれを否定する私
何が私か分からない
縛られるだけで、こんなにも苦しい
もういらない、と簡単に言えない縛りが
苦しい