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昨日あんな事があっても、
学校には行かなくてはいけないため電車に乗る。
伏見「あっ とやさん!おはようございます!」
剣持「ガっくんおはようございます。」
お前ら なんでこんな急に距離近いんだと思うだろう
それは彼が
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回想
ーこれは2人が家までのほんの少しの距離を歩いている時の会話ー
伏見「剣持さんってなんだか堅いんでとやさんって呼んでいいすか ?」
剣持「んふふっ 伏見さんって初めて会った時から思ってたんですけど、コミュ力高いですね」
「 いいですよ 」
僕がそう言い終えると、彼は少し顔をしかめる
剣持「?」
伏見「オレが自己紹介した時に言ったこと忘れたんすか?」
剣持「えーっと ?」
伏見「伏見ガクっすサクッとガクって呼んでくれよな!」
あの時は今ほど緩くなかったよなー..と思い出しつつ、彼の明るさに感心する
剣持「ガクはまだ早い気がするので、
ガっくんはどうですか ?」
伏見「いいッすよ !」
彼はそう言い終えると、先程のしかめっ面とはかけ離れた笑みを浮かべている..
短い付き合いだが 彼との時間は正直とても楽しい。
そんなことを考え、彼と談笑しているうちに目的地に着いたようだ
剣持「じゃあ僕はここで 」
伏見「学校頑張ってくださーい !」
彼はそう言い、笑顔で周りに 迷惑のかからない程度に手を振る。
僕は 控えめに手を振り学校へ向かう。
伏見「…」
嗚呼、やっと話せた..
今までは見ていることしか出来なかった存在。
でも君の名前なんて、とうに調べていた あの痴漢だってオレが雇った。
捕まらないように、突き出した駅員も雇っていた演者だ。
剣持刀也、君へのこの感情はなんだろう
初めて電車で見かけた時..
知性の滲み出た爽やかな姿、
たまに会う友達と話す声、
誰が聞いてもかわいい笑い声、
その全てにベタだが、電流が走った様に心を奪われた。
君を手放したくない..