テラーノベル
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綺麗な サックスの音が 、 広い 広い校舎に鳴り響く 。 ひとつ違いで 同じサックスパートの 、一ノ瀬先輩が 、 私の横で サックスを 吹いている 。
サックスパートは 4人で 、 3年が1人 、 2年が2人 、 1年が1人 。 唯一の3年生の佐々木先輩は 、同性の先輩で 、 とても優しそうな雰囲気が漂っている 。 2年は佐藤先輩と言う男の先輩で 、 にぬうが当初から一年の間でも かっこいいと 有名である 。 そして最後 。 と言いたいところだけれど 、 まだ話したことがない ので よく分からない 。 佐藤先輩が言うに 音に自信がなくて 、 弱々しいらしい 。 まずはサックスの音を聞いてみよう 。 ということで 佐々木先輩のサックスの演奏を聞かせてもらった 。 とてもいい音で、心から楽しそうに演奏しているのが伝わって 、 こっちまで 楽しくなれた 。 だけど 、 前に聞いた音とは少し異なった 。 そう 。 私が 吹奏楽部に入った 1番大きな理由は 、 前に聞いたサックスの音に 心から惚れ込んだからである 。 勿論演奏するのも好きだという理由もある 。 前に聞いたサックスの音というのは 、 入学して間もないことに 、 たまたま通り掛かった音楽室から きこえた 、 サックスの音である 。今まで聞いた音の中で 1番刺さったのが あの音だ 。 時間が無くて 、 どんな人だったのか 、確認はできなかったが 、 吹奏楽部に いるであろうと思っている 。 なんとなく 佐藤先輩のサックスだったのだろうかと考えながら 先輩が 帰るのを 見送った 。 そして 他のパートの 人達に ひと声掛け 、校舎を出ると 、 あの綺麗なサックスの音が聞こえた 。 佐藤先輩も 、 佐々木先輩も もうとっくに 帰って居るので 、 好奇心が湧いてきて 気がつくと 校門にバックを投げ捨て 校舎に走り込んでいた 。楽器が保管してある 音楽室がある 3回へ 続く 唯一の階段 。 A階段を 全速力で 駆け上がる 。 普段は人通りが多い 3階の廊下も 、 生徒どころか先生もおらず 、 誰にも邪魔されず 、 音楽室へ全速力で向かう 。 音楽室に着くと 、 謎の緊張感が襲ってきた為 、 深く深く 深呼吸をして 、 息を整える 。 ドアノブに手をつけると 同時に あの サックスの音が聞こえてくる 。 自分の心臓の音がまた大きくなり 、 ヤケクソだ 。 とドアを開けると 、ストレートでサラサラな真っ黒の綺麗な髪の毛を風で揺らし綺麗な白い手で心から 楽しそうに サックスを 吹く 男の人がいた 。
「 かっこいい 」
そう言葉が漏れてしまった 。 勢いよくドアを開けてしまったのもあいまり、 その男性が コチラに気がつく 。 誰だと言わんばかりの 表情を見せる 彼に 自分のクラス 、 名前を告げ 、 入部したことも伝える 。 すると彼も 自己紹介をしてくれた 。 同じサックスパートの 一ノ瀬先輩だったと知った 。 彼は 話で聞いていた人とは 全く違う人に見えた 。
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