「彼奴かどうか、確証は無いが……居場所は割り出せたな。」
目線を左にずらすとフョードルは何処か珍妙な面持ちで考え込んでいた
「あゝ、然し…「行き給えよ。助けたいんでしょう?私としても彼を人質に取られて居ては不味い
此方からも数人派遣しよう」
「ありがとうございます」
数時間後、幻の六人目奪還のメンバーが決まった。
緊急だが、今直ぐ行かないと手遅れに為る可能性が高いと云う事で掻き集められたメンバーで行く事になった。
ヒョードルはと言うと、虚弱体質の為にメンバーから外され私は噂を言っていた新人と組んだ
話を聞くと如何やら此奴は何回か奪還戦に向かったそうだ
メンバーは私含め十人、少数精鋭と言うか、……先に向かった奴等が皆返り討ちに遭って人員不足らしい
「行ってくる。其の間に、だ
解って居るな?」
「ええ、健闘を祈りますシグマさん」
一丁の銃を手に取り弾丸を込めた。
「…………、ぁ、」
彼は二度と発見されないと確信していた。
此処迄に幾千もの刻が流れ落ち、待ち焦がれても何の意味も無く無情にも大切な者が奪われて行く
飽きられた玩具の様に奥深くに忘れられた彼は一筋の涙を流し地面に蹲った
「に………て、………、」
親に棄てられ誰かの傀儡である事を望んだ機械人形の成れの果て。
果てしなき原罪、次期に漆黒に呑まれドロドロに溶け込んで行く
枯れ果てた白百合はほろりと散った。まるで蒸発した水面の様に
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コメント
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今回もとても面白かったです!! ただ、今回の話だと昨日の考察と内容が違って振り出しに戻ったぁぁ! でも考察をひっくり返される所も西マさんのいいところ!!!頼むよ!!シグマ君(太宰とドス君も )!!ゴゴちゃんを救っておくれ!!