「nakamu!!今どの状況!?!?無事なの!?!?」
【無事ではある!!きんときが対戦してくれてる!!】
「すぐそっちにシャークんと向かうから!もうちょっと耐えて!!!」
【わかった!!頼むよ!!!】
「うん!!!」
「いそごう!!シャークん!!!」
「おう」
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「〈バンッ〉nakamu!きんとき!」
俺たちが急いでそこに着くと結構焦っているnakamuと、怪我はしていないが
今にも死にそうなきんとき、援護するスマイルときりやんが見えた。
そして彼らの目線の先には黒いパーカーを着て、フードを深く被っている男が。
「しゃけ!Broooock!!」
「〈ガキンッ〉ぐっ、、、、ぅ、、、」
きんときの反応を見るに、相手の攻撃は結構重いみたいだ。きんときは力がある方なので
押されていると言う事実、それだけで驚きなのだが。
「きんとき!!!スマイル!!!きりやん!!!!下がれ!!!」
「〈キンッ〉〈バッ〉」
俺の掛け声を聞き取ったきんとき達は俺たちの方へ下がり、nakamuを守る姿勢に入った。
かくいう相手側もこちらの隙を見るように後ろへ下がり、体勢を整えていた。
「お前、誰だ」
「、、、、、、。」
答えるはずも無く。
「、、、、、、、ーー。」
「、、、、?なん、、!!!!」
「〈ガキンッ〉」
おっ、、、も、、、なんだ、、、、この、、攻撃っ、、、、、
侵入者がしてきた攻撃は感じたことが無いくらい重く、この攻撃だけで骨が
何本かいきそうな程重かった。が、次の瞬間、弓を弾く音と共に、相手は下がった。
Broooockが援護してくれているため、相手も2人を見ないといけない。
だが弾く音と共に下がったということは直ぐに検知したということ。
いや、、、元から援護されていることに気がついていた?
など考えていると直ぐに次の攻撃が来た。
「〈ガッ〉」
「っ、、、、、、、ぐっ、、、、」
今度は刃を交えるのでは無く蹴りだった俺は刃で応戦しているが、相手は靴だ、
、、、、痛くないのか?など気にする暇は無く。攻撃が、、重すぎる、、、、
俺はこの軍で体力が誰よりもあるが、これは、、、持つか、、、?
「〈バッ〉」
まただ。弓を弾く音と共に下がった。、、、、、見えているのか?
相手はフードを深く被っていて顔が良く見えない。が、、、わ、、、笑っている、、?
「〈ギリッ〉〈スパンッ〉」
弓を放つ音が聞こえた。Broooockが得意な三本弓だ。、、、、、、ひとつ、、当たった?
「っ、、、、、」
少し狼狽えたような気がした。今しかチャンスがないと思い、直ぐに攻撃を仕掛けた。
「〈ガッ〉〈ガキンッ〉」
毒の矢が刺さって弱っているだろうも尚、、、、攻撃が入らない、、、?
「〈ガッ〉」
俺は一旦引く為に相手を蹴ると思った以上に飛んだ。
「〈ドッ〉」
という鈍い音とともに侵入者は壁に全身を打ち付けた。、、、、、痛そ。
だが、侵入者が気絶することは無く。ふらついてはいるが、まだ、、立っている。
その時、打ち付けた勢いかは分からないが、フードが外れ、侵入者の顔が顕になった。
その顔は、、、俺が、、、、俺たちが、よく知っている顔だった。
「「「「「「ぞ、、、、ゾムさん、、、?/ゾムにぃ、、、?」」」」」」
「、、、、、、ははっ、、、バレたかぁ、、、」
「な、、、、ど、、、どうして、、、!!!」
「ゾムにぃどうしてだよ!!!」
ゾム、、彼は現暗殺者でありながら、我々だ国に幹部として君臨する珍しい
ひとで、Broooock、シャークん、の血の通った兄だ。
数年前に戦争に巻き込まれて生き別れ、2年前に俺達が我々だ国に同盟を組みに
行った時に再開したのだが、、、、なぜ、、、?なぜ攻撃してきた?
まさか、、、我々だ国の裏切り、、、?
「、、、いやぁ、、、正々堂々と行ったらみんな戦ってくれないからさぁ、、、」
「侵入者になったら戦ってくれるかなって思うてな!」
「「「「「「、、、、は?」」」」」」
何それ。俺たちがゾムにぃと戦わなかったことなんて、、、、めちゃくちゃあったわ。
、、、ごめんゾムにぃ、、、。
「いや、、、ごめんて!!夜遅くに来たのは申し訳ないと思ってんで?」
「「「「「「「そこじゃない!!!!!」」」」」」」
わぁ、見事にハモったなぁ。こんなにハモるもんなのか。
「え?」
「ゾムにぃは俺たちを裏切るのか!?」
「ゾムにぃは僕達の国を無くす気なの!?」
「えっ、えっ、、、ち、、、違うけど、、、、」
「じゃあ今回の件に我々だ国は関係ないと!?」
「あ、うん。無いで?」
「うわぁぁぁぁぁああ!!よかったぁぁぁぁあああ!!!」
と、叫びながらnakamuはゾムにぃの足にしがみついた。
nakamuが珍しく五月蝿い。まぁ珍しくはないか。てかゾムにぃにくっ付くな。
俺らのだぞ。
「いや、、、ごめんて、、、、、、」
nakamuの珍しい行動で、ゾムにぃは狼狽えていた。まぁそうなるだろうな。
「ゾムさんはほんとにただ戦いたかっただけなんですか?」
きんときがそう言った。
「、、、、、おん。せやで?」
なんか、、、含みが、、、?、、、あれ?、、、、ゾムにぃなんか、、、
何をしている、、?、、、、何かを、、、“壊しているような”、、、、?
「っ、、、かはっ、、、」〈ふらっ〉
「「ゾムにぃ!!!!」」
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「きんとき!!ゾムにぃは助かるの!?」
「大丈夫、任せて!!、、、絶対に助ける、、」
「、、、、?なにこれ、、通信機、、、?、、壊れてる、、、」
「っぁ、、それ、、さっきゾムにぃがなんかやってた奴じゃないか!?」
「あ!!それB国の通信機だよ!!僕この前見た!!」
「でも、、、なんで、、、B国の、、?」
「ゾムさんが我々だを裏切ってB国に行った、、?」
「そうだとしたら、、我々だの皆さんに伝えないと、、、!」
「待って、nakamu。先にゾムにぃに直接聞くべきじゃない?」
「そうだよ。仮定だけで行動すると間違ってた時取り返しのつかない事になる。」
「、、、そうだね。ごめん。」
「うっ、、、、」
「「ゾムにぃ!!」」
「〈パチッ〉、、、、〈ガバッ〉、、、ここは、、、、、、、ぶるーく、シャークん、、?」
「なんや、、、ワイテか、、、、、良かった、、、、」
「ゾムさん、B国で何があったんですか?」
「、、、、なんや、分かっとったんか?」
「ううん。これで」
「、、、、B国の通信機か」
「、、、、もうそれ壊れとる?」
「はい。俺が見た時にはもう。」
「、、、、そうか。」
「うーーん、、、どっから話すべきか、、、、」
「最初から話してよ」
「、、、長くなるけどええか?」
「もちろん。B国がゾムにぃに危害を加えたんだったら僕らが潰しに行く。」
「ゾムにぃの話だったらいくらでも聴くよ。」
「、、、すまんな、、、」
「「ゾムにぃが謝る事じゃない!」」
「、、、すまんなぁ、、んなら、、、事の始まりから話すか、、、」
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「ゾムよ!近々B国との外交があるから情報を抜き取ってきてくれないか!!」
「、、、、はぁ?情報ならロボロと大先生がおるやろ嫌や。」
「それがだな、、、B国は驚く程に真っ白だったのだが、、、、」
「、、、、お前が黒と見たって事やな?」
「あぁ。B国は絶対に黒だ。私の第六感がそう言っている。」
「、、、、お前の勘は嫌という程当たるからなぁ、、、、、」
「、、、、分かったわ。行ってみる。」
「おぉ!それでは頼んだゾ!ゾム先生!!」
グルッぺンに頼まれ、俺は仕方なくB国に潜入捜査をしに行った。
そこで、あっさり情報を抜き取れて、抜き取った瞬間グルッぺンに送った。
抜き取った情報の中には極秘の人体実験の内容や、兵器についての内容が記してあった。
これはまずいと思って、直ぐにここを出るように動いた。
そして見つかった時用のダミーをポケットに入れ、早急にB国を出ようとしたが、
B国の城内を見回っていた一般兵に見つかってしまった。
B国は兵が多いことで有名だ。その一般兵が仲間に応援申請をした直ぐに
俺は敵に囲まれてしまった。数十人は削れたが、兵の数は減ること無くて、
俺は結局毒の矢を撃たれて気を失った。そして目覚めた時には人体実験の研究所にいて、
俺がいた部屋は研究所の洗脳室だった。そして起きた時には俺は両腕両足を縛られていて
動けなかった。そんで、為す術なく首に通信機を付けられ、洗脳された後にここへ来た。
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「って感じやなぁ、、確か、、、命令がなぁ、、、」
『ワイテルズ国の“暴力”を連れて来い。』
「やったかなぁ、、、その時はまだ洗脳があんま効いてなくてダメやっていう自我はあってんけど間に合わんかった。対処出来んかった、、、、、ごめん、、、ごめんなぁ、、、俺が弱いばっかりに、、、お前らに、迷惑かけてもうた、、、ごめん、、Broooock、シャークん、、、nakamu、、、きんとき、、きりやん、、スマイル、、ほんまにごめんなぁ、、、今更やけど、、、怪我は、、無いか、、?、、、、大丈夫、、?」
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こんな、、弱ってるゾムにぃ初めて見た、、ゾムにぃはいつだって強くて、
優しくて、仲間思いで、なんでも軽々と出来ちゃって、それで、いつだって
俺達を明るく照らしてくれる太陽みたいな人なのに、、、こんなの許せない。
よくもゾムにぃを、、、こんな目に、、、、、、やってくれたな、、、B国。
絶対に潰してやる。楽に死ねると思うなよ。
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こんな弱ってるゾムにぃ初めて見たよ、、、B国、、、許せない!!!
絶対に懲らしめてやるんだからぁ!!!きっとシャークんもみんなも
同じように思ってるだろうし、大丈夫だろう。作戦でも考えておこ。絶対に許さない。
俺たちの大好きな優しくて強いゾムにぃをこんなに苦しめた罪は重いよねぇ。
地図から跡形もなく消し去ってあげるよ〜。待っててねぇB国さん〜
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「大丈夫だよ!!ゾムにぃ!誰も怪我してないよ!!!」
「ゾムにぃ大丈夫だって!俺らはゾムにぃの力加減のおかげで怪我は無いから!」
「そうですよ!ていうかゾムさんってやっぱりめちゃくちゃ強いですね!!」
「うんうん。ほんとにな。俺の弓があんなに当たらないの初めてなんすけど」
「俺も守られてる側でしたけど見ててすっごいスリル感じました!!」
「ただでさえうちの暴力も強いのに、その兄は化け物級に強いとか無理すぎ、、、、」
「、、、、なんで、、、、」
「ん?どうしたの?ゾムにぃ」
「なんで、、、お前らはそんな優しいんや、、、もっと、、、怒鳴ってくれても、、、」
「だって俺たち、、、なぁ!」
「、、、?」
「ゾムさんのおかげで救われたことめちゃくちゃありますから!」
「たかがこれくらいじゃあもう怒れないですよ!!」
「、、、、、、、」
「それに同じようなことありましたし!」
「、、、あったか、、、?」
「え!忘れたんですか!?うちのシャークんBroooockが連れさられて洗脳受けた時も!きんときとスマイルが捕まった時もさも当たり前みたいな顔して助けてくれたじゃないですか!」
「、、、そういえばそんなことあったなぁ、、、」
「しかも俺達も後日に皆に伝えたけど任務帰りのゾムさんにさらっと助けてもらったことあるし!な!きりやん!」
「あったあった!!あの時ほんとに絶望してたから来てくれたゾムさんにどれだけ救われたことか!というかなんなら俺両手で収まりきらないぐらい助けてもらった気がするんだけど」
「「「「「「わかる。」」」」」」
「、、、、もう、、覚えてないわ、、、」
「まぁ!だから俺たちは今までゾムさんが覚えきれない位沢山助けて貰ってるんですよ!」
「だから今回は俺たちがゾムさんに作った沢山の借りの中の一つを返したってことで!」
「、、、借りなんて、、、作ってないで、、、」
「え、いいんですか!!借り無くて!!じゃあお互いに助け合ったってことで!!これからも俺たちのこと助けてください!」
「、、、、、お前らはほんまに眩しいなぁ、、、」
「「「「「「え?こっちのセリフ。」」」」」」
「、、、、、ふはっw仲ええなぁ、、、まぁ、、これからも頼ってくれや、、こんな弱い俺で良ければ、な。」
「はい!これからもめちゃくちゃ頼らせて貰います!」
「ははっww待ってるわぁ」
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これからも、ワイテルズ国の大黒六柱とゾムの関係は絶対に崩れる事は無いだろう。
「あ!!!ゾムさん我々だの皆さんにはこの事伝わってるんですか!?」
「、、、あ、伝わってないわ。」
「まずいじゃないですか!!!!!」
「はははっwwww」
「いや、はははっじゃ無くて!!!!」
「なんでnakamuが焦ってんねんww」
「、、、確かに」
「「「「「「wwwwww」」」」」」
今日も、ワイテルズ国の最深部は笑顔が溢れている。
そしてその約1週間後、B国は綺麗さっぱり地図から消えていた。
コメント
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最高!めちゃ好き!面白かったです!
初コメ失礼します! とても楽しい作品でした! これからも頑張って下さい!