『うおおおおおお!!』
僕は星崎丹孤☆(ほしざき にこ)絶賛僕のお友達?に追いかけられている。
『待って待って!海南ちゃん!!』
そう、海南という女の子に追いかけられているのだ。
『やばいやばい!!』
はぁはぁと呼吸をしながら走る。見事な運動不足で息切れが早く、足が痛い。そんな中でも海南から逃げるため走り続けた。
しばらく走っていると岐れ道が見えた。とにかく左に行こうと思い急ぐ、すると
ドンッ
『ひゃっ』
『うわっ』
誰かとぶつかってしまった。その勢いで相手とはぎゅーをしている状態である。その相手とは…
『にこちゃん?』
まさかの愛心流月(あいしん てる)であった。つまりこの状況を飴村乱数に見られたら海南より痛い目にあうだろう。なんにせこの前流月のフリをした時殺されかけた気がしたからだ。
『流月ちゃんご、ごめんね!』
それより海南から逃げなければと思い振り返ると海南ではない、とても怖い人がいた。ピンク髪のすっごく怖い人☆
(あ、死んだ、今日命日だ☆)
なんてふざけてる場合じゃない、とにかく逃げる方法を探さねば。
🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
(え、なにこれ)
急に音が流れ選択肢がでてきてRPGらしきものが始まった。
1 闘う ◀
2 逃げる
3 ゴ○ブリになる
どれを選択すればいいのだろうか、悩んでる暇はない。そう思い3を選んだ。
『え、なにこれ、キモ』
ブヂュ
そう脆い音を立てながら潰されてしまった。
𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫 である。
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
気がつくとさっきの選択肢の場面に戻されていた。どういう仕組みか分からないが3はまちがいであったのだろうと理解した僕は急いで2の選択をした。
『逃げるが勝ちだ!』
『待て』
『待てと言われて誰が待つか!』
そんな会話をしながら走り続けるが海南との事もあり足が限界を迎えている。このままでは確実に死んでしまう。
(あんな怖い人がなんで流月の彼氏なんだよ)
※付き合ってません
そうやってグダグダしているとまた選択肢がでてきた。
(ホントなんでもありだなこの世界)
1 土に埋まる
2 ゴ○ブリになる ◀
3 逃げる
さっきも逃げたのだから3に決まっている、そう思い3を選択した。
『うおお!』
だが足が限界を超えた。その結果追いつかれてしまい、僕の方を掴んでいる手はまさに男の力でミシミシといい振り向くと鬼がいた。
𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫である。
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
また気がつくとさっきの選択肢の場面に戻されていた。きっとまた選択肢が出るのだろう。どれが正解なんだ。
そう思っていると案の定選択肢がでてきた。
(ん???)
4 流月を身代わりにする…だと?
そんな選択肢見ていない、いや見損ねていたようだスライドできるようになっている。こんな選択肢出てきたら4しかないだろう。
『流月ごめん!身代わりになって!』
『えっ、えっ何、なんの?』
『殺人鬼!!』
『そんな人見当たらな……行っちゃった』
そうやって颯爽と走ってもの陰に隠れたが流月と乱数は普通に仲良く話している。本当に殺人鬼ではないかのように、兎にも角にも離れよう。そしてキツネコに助けを求めよう。
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
『キツネコ〜!!』
『何』
『マジ怖いんだけど流月の彼氏』
『え、乱数?またなんかしたの?』
※付き合ってません
『ちょっとぶつかった勢いでぎゅーをした』
『その程度じゃ多分殺されんよ』
『本当に?』
こう言われるもあの殺意が沢山な鬼の形相をみて殺されないなんて思えない。キツネコの”多分”という言葉でもうダメだ。
プルルルルル プルルルルル
『はわっ』
『出れば?』
勢いで出ることにしてしまった。
『も、もしもし』
『今どこにいる』
『えっ』
声が裏返ってしまう。飴村乱数からかかってきた電話だからだ。そしてキツネコを睨むが『え?』と返される。
『僕の電話番号教えたのキツネコでしょ?!』
スマホから顔を離してキツネコに言うも違うと否定されてしまった。なら尚更怖すぎる。
(そうだ!教えなきゃいいんだ!)
『今そっちに向かう』
『ファ?』
居場所を教えていないのにこっちに来るという飴村乱数に何言ってんだこいつ、という思いがでてきたがそれどころじゃなかった。
『ごめん、逃げるわ』
『あー、ついに乱数来んのか』
『じゃあn』
『乱数いるね…』
場所がバレた。逃げるしかない、と思ったが捕まった。するととても低い声で話しかけられる。
『キツネコ、何か知ってる?』
そうやってキツネコにすら問いかける飴村乱数だがキツネコはあーと何かを言い始めた。
『ごめん乱数!用事できたんだァ!!!』
そうやって汗を流し慌てて帰っていこうとした。
『待って!行くな!待って!キツネコ!!』
止めようとするもそれすらも聞かずに帰って行った。裏切り者だ。この僕を置いていった。まぁそうだろうこんな怖い人なんだから。
『で、ギュー以外なにしたの?』
『な、ななな、何もしてません』
『本当?流月』
『え、えーと』
流月が代わりに飴村乱数に事実を教えようとする。だが事実を教えられたら困る。だって
『やめて!言わないで!流月!!!』
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
ドンッ
『ちゅ』
勢いでほっぺにキスをしてしまった。これはバレたら殺される、なんならぎゅーまでしている。こんなの見られたら即死だ。
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
それが事実である。
『前からにこちゃんが走ってきて、ぶつかってぎゅーみたいになってしまいまして、それでぶつかった勢いでほっぺにちゅーまで』
『あ”?』
『ヒィィィン』
流月が言ってしまった。殺される。嫌だ怖い。
『飴村さん?何するんですか?』
『お話するの☆』
(拳で語り合うやつ〜!!)
そうやってどこかに連れてかれそうになるも腕を振りほどいて拒否した。
正直意味は無いと思っていたが…?
『帰りますよ…飴村さん』
流月が飴村乱数に裾クイをしていた。これは萌える。とか思っているほど暇じゃない逃げるが勝ちだ。とっとと逃げなければ。
『ん、メール…?』
今回は流月に命じて許す。次はないからな。
なんと助かったのだ。ありがたい限りである。流月に感謝しなければだ、と思いつつもこの恐怖から逃れた嬉しさからどっと疲れが来た。今日は帰って寝よう。
☆彡.。☆彡.。☆彡.。
その翌日。
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ものすごくチャイムを鳴らされているもでるゆうきはない。モニターを見るとあのピンク髪の怖い人がいるからだ。
(なんで流月の彼氏が来てるの?!)
※付き合ってません
怖すぎてそれを見なかったことにしゲームを起動しに行った。
(これは新しいゲームの通知音これは新しいゲームの通知音これは新しいゲームの通知音これは新しいゲームの通知音これは新しいゲームの通知音)
そうやって頭で思い込みこの状況を逃れようもするもずっと音が鳴らされた。怖すぎて寝ることにしたが翌日もそのまた翌日もずっとチャイムを鳴らされる日々が続いた。
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
丹孤の家に行きインターホンを毎日毎日鳴らしていたのは紛れもない乱数だった。だが数日でやめた。そのはずなのだが…
ピンポーン
『おい!にこー?』
乱数がやめた日の翌日に鳴らしていたのはにこの子達であった。そのせいでずっと家から出られなかったとさ
めでたしめでたし
にこ『めでたくねーよ!!』
コメント
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にこ))もう流月の彼氏に会いたくない ※付き合ってません (にこがゴ○ブリになるところがありますがこの話は9割方にこが作っております。残りの1割は私が文章で表現しているということです。ネタはにこなのでいじめでは断じてないです。なんなら自分で自分がゴ○ブリだということをネタにして最近物語作って話してきます。小説のいいネタですよ)