TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

僕は今、何故か『君が代』を熱唱している。何故そんなことになったかと言うと…

「おい、高橋。お前なんで歌わないんだ?」

「え?」

僕はさっきから1曲も歌っていない。ま、理由は簡単だ。

「僕、歌全然知らないんだ。」

それもそのはず。僕の家は歌を聞けるような環境ではなかったし、友達もいなかったので流行りについて行けなくても特に支障無かったからだ。

「マジか…お前何歌えるんだ?」

「んー…僕が歌える曲といえば…」


という流れで、僕は君が代を歌うことになったのだ。まぁ、国歌くらいは流石に歌える。僕はほとんど聞き専にまわっていたが、とても楽しかった。

時間も時間になり、僕達は家に帰ることにした。僕は一緒に行った男子3名(紀伊くん、花井くん、横田くん)と仲良くなった。友達が3人も増え、明日からの生活がより一層楽しみになった!

〜家に帰る途中〜

「高橋、楽しかったか?」

「うん、凄く楽しかった!」

普段大人しい僕が、とても興奮していることに佐藤くんは驚いていた。

「あのね、佐藤くん。僕だって楽しかったら興奮するよ?」

「そりゃそうだな。っていうか…やっぱりお前俺の心読んでるだろ?」

僕は一瞬声が出なくなった。しかし、逆に怪しまれると思い、すぐに聞き返した。

「なんでそう思った?」

「だって、お前俺が言わなくても驚いてるって分かっただろ?だからそうなのかなって。」

(そういうことか…)

「違うよ。前も言ったけど、僕は人の心に敏感なんだ。」

「そんなこと言ってたかぁ?」

あ、駄目だこりゃ…僕は諦めた。それが最善だろう。僕は適当に話を流し、佐藤くんとぶらぶら帰った。このときの僕は、何故こんなにも呑気にしてたのだろうか…あんな事になるなんて、思いもしなかったんだ…

心の声が聞こえる僕と、心を殺した君の話。(完結)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

202

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚