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部屋には缶チューハイ特有の甘い匂いが充満していた。


もともとの明那の部屋の匂いと絡まったそれは、

懐かしいような、居心地の悪いような、不思議な空気だ。


今 明那はなにを考えて呼吸しているのだろうか。



『……ふわっちさん遅くない?』


仕事大変なのかな と言いながら、ドアの方へ体を向ける。

大変なんだろうな でも楽しいんだろうな と思う。


akn「あーなんかねえ」


企画とか収録とか と明那が言ったところで、プシュ と空気の音がした。

ドアから明那へ視線を戻すと、新しい酒缶が開いていた。


『まだ飲む気?』


akn「いいじゃん、俺まだ飲み足りないもん」


『いやすごい飲んでるからね』


akn「まだ全然酔ってないから大丈夫」


『酔っ払いの常套句じゃん』


水飲も水 と、明那にペットボトルを手渡す。


さっきコンビニで買っておいてよかった。

まだ口つけてないし と思ってから、

そういえばさっきお酒回し飲みしたんだった と思い出す。


ええ……そんなことあっていいのか……?


明那こういうのすごく気にしそうなのに

いや!でも友達だし…… 今これだけ酔ってたら、覚えてなさそうだし


ぐるぐると思考をめぐらせていると、ずい、と

目の前に 蓋のないペットボトルが突き出されていた。


akn「菜央も水飲も。顔赤いし」


『あ、え?』





akn「……こぼれてるこぼれてる!! 菜央!ちゃんと飲んで!!」

『明那のペットボトルの傾け方が悪いって! なにその角度!?』

好きよりもっと「貴重」な気持ち

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