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4件
今回も最高です!! 続き待ってます! (夢川はねです)
『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.20
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
麻夏→””
-作者より-
ついにクラ陰も20話まで来てもうた。
……って言う謎の訛りは置いておきましょう。特に何かある訳でもありませんが、ここまで続けて来られてすっごく嬉しいです。
いつもありがとうございます!
前置きが長くなりましたが…それでは、本編へどうぞ!
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side:祭雛子 -matsuri hinako
やっと、気付いた。
「……ねぇ、ちゃッ…!」
あの子を守りたかった。
なのに、いつもわたしはあの子に守ってもらってたんだ。
いつもそう。
わたしが大切な人を助けられることなんて、今までも、これからも無かったのに。
今までずっと偉そうにしておいて、勝手に1人で居なくなるなんて…
🎀(「最低」だなぁ、わたし。)
🍪「っ、お嬢ッ?!」
あぁ……
やっぱり、のあちゃんには気付かれちゃったかぁ…
──────────────
ーきーんこーんかーんこーん……
🍪「あっ、チャイム…鳴っちゃいましたね。」
🎀『そだねぇ…そろそろ戻る?』
🍪「お嬢が戻るって言うなら私も戻りますよ。
まぁ、どちらにせよ確定で先生方から説教はされると思いますけど…」
🎀『あははっ、生徒会長がサボって良かったの?』
🍪「ちょっと…!言い出したのはお嬢ですからね?!」
🎀『ごめんごめんw』
五限目の終わるチャイムが鳴ってすぐに、廊下に出てきた生徒達の声が時々聞こえるようになった。それは私のクラスの生徒も例外では無くて、どうやらのあちゃんが居ないことについて揉めているらしい。
聞いてみたところ、担任が他のクラスの先生達とお話をしているそうだ。
やっぱり説教は免れられないみたい。
……のあちゃんには、悪いことしちゃったなぁ。
🎀『……じゃ、戻ろっか。』
そう言ってのあちゃんの方へ振り向いた瞬間、耳元で誰かの声が聞こえた。
「お前なんて死ねばいい」
🎀『っ、!!』
🎀『のあちゃんごめん、先に戻っててくれない?』
🍪「…?はい、構いませんけど……あ、逃げたりしないで下さいね!」
🎀『……うん、勿論!』
──────────────
🎀『…はぁ、のあちゃん行ったかな。』
🎀『…………うん。しょーがないか。』
うちの学校の屋上は、十年以上前に飛び込んで自殺した生徒が出てからほとんど閉鎖のような状態にされている。
人が立ち入らないから、昼休みの時間でも不良や陰キャでさえ見かけないし、掃除も行われていないから誰も気にしていない。
名門校であるうちには、どうしても似合わないような場所だ。
とは言え、人が立ち入らなくても再発防止のために防犯対策はしっかりされている。
休み時間以外は生徒会が鍵を封鎖しているから、休み時間以外の時間帯は誰も入れないようになっていた。
……まぁ、のあちゃんを味方に付けたからには、そんなシステム一切関係無いんだけど。
防犯対策、と言っても、人が立ち入らないから老朽化も激しい。
フェンスはただ高いだけで、ところどころ錆びてたり、金具のネジが緩んでたり、フェンスの脆いところが切れていたりする。
……だから、既遂には至らなくても自殺未遂が起こるんだ。
それは完全にこの学校の責任って訳でもないけど……ちゃんと整備をしていない奴等に非があるはずだ。
🎀(迷惑かけてごめんね、のあちゃん。)
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🎀(「最低」、とか…今更か。)
生きているだけで誰かに迷惑をかけているような人間は沢山居るけれど、自覚を持っているか否かは人によるんだ。
わたしは、そのどちらなのか…
考えなくたって、分かることなんでしょ?
麻夏。
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side:Midwinter
“くそっ…!! まだあのガキんなふざけた事考えてたのか…!!!”
松海冬知と契約を結んでから、既に十年の月日は経過していた。
それなのにオレが今自我を保っているのは、きっとアイツの気まぐれだろう。
(自分で決めたルールの癖に自分で破りやがって……後で殴り飛ばしてやるか。)
そうじゃない。今はそんな事を考えてたいる場合では無いのだ。
“現実世界への干渉は…まだいけるか”
松海冬知と結んだのは、普通の契約じゃない。 契約が終わってからもオレを現実の世界に結び付けられるように細工を施したものだ。
アイツとなるべく角が立たないようにしたのは、アイツから意識して拒絶されるのを防ぐため。
……だったのだが、結局その努力はほとんど空しく終わったと思う。
実際、アイツはオレに敵意を持ったまま終わっちまった訳だしな。
とは言え、いつまでも現実世界との結び付きが保てる訳では無いので、なるべく事を早く終わらせる必要があるのだ。
“…あと一回送れっかぁ…? こう言う精密なヤツはオレの担当じゃねーってのに…”
今言った通り、オレは元々そこまで頭が良い訳じゃない。
……人間で言えば、偏差値が65を前後する程度だろう。
※良い方
そもそもこう言った細かい作業は意識が分散してあまり上手く行った事例が無いし、知識があっても実践経験が無ければ感覚で掴めすらしないのだ。
つまり、どうしようも無い。
“ん~…どうすっかなぁ………っあ、アレ使ってみっか”
昔、松海冬知がまだオレに対して悪い印象を持っていなかった時に受け取ったものだ。
契約者から受け取るものは大抵が悪魔側にとって力を持つものが多いから、ガラクタでも保管しておいたのだが…
“……こう見るとガラクタばっかじゃねぇか…はぁ、使えんのはこの糸くらいか”
糸、と言えば……布を縫い合わせて一つに纏めたり、使い方によっては音を伝えたり出来る代物だ。
服がほつれた時に取ったものか何かは知らないが……まぁ、最悪これでもコンタクトくらいは出来るはずだ。
“うっし…良い子だからちゃんと届けよ~……”
これだから、子供の面倒を見るのは苦手なんだ。
“オレみてぇな事しやがって……ばーか、”
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Episode.20
『”ばーか”』 終了
Episode.21・・・2/1公開
次回もお楽しみに。