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いぇあ
(万事屋の朝)
新八「……で? なんで部屋のど真ん中に“祝・101話突破!!”って垂れ幕ぶら下がってるんですか」
銀時「いや~気づいたら100話超えてたんだよ。ちょっとした節目? ってやつ?」
神楽「101話って中途半端アル!100話でやっとけアル!」
彩音「むしろ100話気づかずスルーしてたのが問題なんじゃないの?」
銀時「うるせぇ!銀魂ってのはな、節目を逃してからが本番なんだよ!」
新八「いやそれ“締め忘れた卒業式の次の日に式やる”みたいなもんですよ!」
銀時「よし、じゃあ式やるか」
神楽「今やるアルか!?」
銀時「今やる」
(勝手に“101話突破記念式典”が始まる)
銀時「まずは、この物語の主役──俺。副賞として砂糖1年分」
新八「自分に副賞渡すなぁぁぁ!」
神楽「次は彩音の番アル!実は彩音がいなかったらここまで続いてないアルネ!」
銀時「……(ニヤ)確かにな。お前がいなきゃ、たぶん今頃この作品、銀魂Zとかになってたわ」
彩音「……まあアタシオリキャラだしアタシがいなかったらコレ続ける意味ねーもんな」
(ちょっとしんみり)
新八「……でも本当にすごいですよ。100話超えるなんて。ここまでいろんなことがありましたからね」
神楽「笑って泣いて、ケンカして、バカみたいなことばっかやってきたアル」
銀時「……まぁ、そういうバカが集まってっから万事屋なんだろ」
彩音「……おう、そうだな。これからもよろしくな、“銀時”」
銀時「おう、“彩音”」
銀時「んじゃ、今回の依頼でも確認しますかね」
新八「えっと……依頼書に“新撰組からの正式要請”って書いてありますけど」
銀時「は?新撰組? あの真選組か。あいつらがうちに正式依頼って何の風の吹き回しだ?」
神楽「どうせまた変なことに巻き込まれるアル」
彩音「またかよ…前回あんなことになってるのによく頼めるな。……“極秘調査・潜入任務。依頼対象:彩音殿”」
銀時「……あァ?」
(空気が一瞬で凍る)
新八「銀さん、顔が怖いです」
銀時「いや別にィ? べつにィィィ??? 別にィィィィィィィィィィ!!(机バン)」
神楽「ツンデレ拗らせたオッサンみたいになってるアル」
彩音「……“女性の動きが必要”って書いてある。どうやら、攘夷派残党が絡んでる案件みてーだな」
銀時「攘夷派? そんなもん、俺でも対応できんだろ。なんで彩音限定なんだよ」
神楽「銀さん、嫉妬してるアルね〜」
銀時「し、嫉妬なんかしてねぇ!!俺はただ現場の効率を──」
新八「はいはい、理屈言いながらも爪噛んでる時点で嫉妬確定ですね」
(その頃、新撰組屯所)
土方「おう、悪ぃな彩音。急な任務でよ」
彩音「まあな。依頼は依頼だ」
沖田「へぇ〜、旦那抜きで来たんスか?意外っスねぇ〜。あの人、犬みたいに後ろついて来そうなのに」
彩音「……そう言うと思って、ちゃんと釘刺してきたから」
土方「……釘、か。まぁ“犬”相手にはそれくらい必要だな」
(3人笑う)
──その頃、万事屋では。
銀時「……(窓の外を見つめながら)……今ごろ、何やってんだろな」
神楽「電話したら?」
銀時「バカ野郎。そんなの“心配してる”ってバレちまうだろ」
新八「いや、もうバレてますけど」
(数日後)
彩音「……“例の組織”の手がここまで伸びてるなんて……」
土方「無茶すんな。これ以上は危険だ」
彩音「分かってるっての。でも、銀時たちに被害が出る前に止めたいんだよッ」
(そう言って立ち上がる彩音の背に、夕陽が差し込む)
(場面:夜の万事屋前)
銀時「……無事でいろよ。バカ女……」
(その瞬間、煙のように現れる高杉)
高杉「久しいな、銀時。……また、大切な女を危険に晒してるらしいな」
銀時「……てめぇ、それどういう意味だ」
高杉「“攘夷派の残党”──あれを仕切っているのは俺の旧知の部下だ。お前の女、今まさにその巣に踏み込んでる」
銀時「……ッ!」
(瞬間、銀時の瞳に光が宿る)
神楽「銀ちゃん!?」
銀時「行ってくる」
新八「待ってください!彩音さんだって──!」
銀時「待ってたら、また失うかもしれねぇんだよ」
(木刀を腰に差し、風を裂いて駆け出す)
(敵本拠地)
彩音「……ッ! はぁ……はぁ……!」
敵「なかなかやるじゃねぇか……だが、もう限界だろ?」
(拳を構えようとするが、肩から血が流れ落ちる)
彩音「……負けるわけにはいかない」
(そのとき、背後から聞こえる声)
銀時「……ッたく、お前ってやつは。俺が心配してる時に限ってこれだ」
彩音「……銀時……?」
銀時「帰るぞ。俺の隣に」
(彩音が微笑んだその瞬間、敵が突撃)
銀時「テメェぇぇぇぇぇぇ!!!」
(銀時の木刀が火花を散らし、敵を弾き飛ばす)
彩音「でも……この敵、アタシが……」
銀時「お前が傷つくくらいなら、俺が代わりに地獄見りゃいい」
彩音「……違う。そうやって全部背負うから、あんたはいつも苦しむんだ」
(彩音、拳を構える)
銀時「お前……その腕……もうボロボロじゃねーか!」
彩音「守りたいものができたら、戦う理由なんていくらでもある。心さえ折れなきゃな」
(そう言い、フッと笑う)
(2人同時に駆け出す──閃光、爆炎、静寂)
敵「バカな……この力は……」
銀時「“バカの力”なめんな」
(同時に木刀と拳が敵を叩き伏せ、静かな夜が訪れる)
(後日、夜の万事屋)
彩音「……お騒がせしました」
神楽「もう無茶したらダメアルよ!」
新八「本当に心配したんですからね」
銀時「……(無言)」
彩音「……銀時?」
銀時「(じっと見つめ)お前……もうどっか行くな」
彩音「……うん」
(少し間があって)
銀時「つーか、他の男と任務行くのも禁止な」
彩音「……は?」
銀時「うるせぇ、もうやだ。あんな気持ちは二度と御免だ」
(顔真っ赤でそっぽ向く銀時)
神楽「銀ちゃん、嫉妬の塊アル」
新八「でもちょっとカッコよかったですよ」
(彩音、そっと笑って)
彩音「……あんがとな、銀時」
銀時「礼なんかいらねぇ。ただ、もう二度と俺より先に危ないとこ行くなよ」
(銀時の手が、彩音の頭にそっと触れる)
──静かに夜が更けていく。
ふいー